これは今日のことではないのだが、最近久しぶりに愛車に乗ったので書いておく。
現在の私の愛車とは、BD-3である。
こいつは自動車ではなくて、折りたたみ小径自転車である。
子どもの頃をのぞいて、私の最初の自転車は、メリダのクロスバイク。こいつはよく走った。一時期は暇さえあれば、このメリダのクロスバイクに乗って走っていた。次に、アタラのロードレーサー。これは中古車を譲り受けた。ドロップハンドルだったが、フラットバーに付けかえたり、これにサイドミラーをつけたりして、結構カスタマイズして乗っていた。白と薄いグリーンのカラーリングも気に入っていた。とても気持ちのいいバイクであった。
それで今はBD-3。もともとはドイツ製だが、メリダのクロスバイクと同様に、こいつも台湾で作られた。ペダルにストラップをつけたり、サドルを付け替えたりして、今のサドルは白のサンマルコ・ロールスである。
何故折りたたみ自転車かというと、輪行*1が比較的楽だからだ。自転車に乗り始めた頃は、乗っていること自体が楽しく、玄関からすぐフィールドに出られるのが好都合だった。自宅から四方八方出かけたものだ。けれど、トレーニングなら問題はないのだが、旅としての自転車としてはそのうち飽きてくる。私はまだ行ったことがないけれど、ヨーロッパや、知らない町を探検する道具としては折りたたみ自転車に寄せる期待は大きいのである。なにしろ折りたたみと一緒に列車や飛行機に乗り込んで、現地ですぐに走り出せるのだから。
それで問題になるのが、重量と自転車としての快適さ、つまり乗っていて面白いかどうかだ。
折りたたみ自転車を決める際に、この軽さや携行性と、スポーツ性との妥協点を探ることが案外にむずかしく、いろいろと悩みに悩んだ末にBD-3に決めたのだ*2。
けれどこいつにはあまり乗っていない。かなり前の夏に輪行して、浜名湖を一周したくらいだ。
あの時は真夏で、脱水症状を起こさぬよう、水分補給ばかりしていて、おまけに最後は雷と大雨にやられたけれど、帰りに、ある和食の料理店で浜名湖の肴で飲んだビールがやたらうまかった。
自然と調和した暮らしを考えるなら、自転車がちょうどいい。
車が入っていけない町の小道なども入っていける自転車は、本当に気持ちがいい。