ナンタを観劇する

 夕食は、明洞でソロンタンを食べる。湯(タン)はスープを意味するようだが、牛肉のスープとご飯と考えればよい。
 このソロンタンにしても、冷麺にしても、お手軽な食べ物で、値段的にも安い。韓国の食文化は、西洋的なファーストフード(ジャンクフード)に犯されていないという印象がある。
 それに、このソウルの繁華街といわれる明洞を歩いていても、繁華街の割には、変にくずれた若者がいない印象がある。顔つきを見ていても、きちんとしていて賢そうな印象があるのは、私の偏見だろうか。
 さて、今晩がソウル滞在最後の夜だ。
 これもソウル観光の定番なのだが、ナンタ観劇のチケットを予約しておいた。
 ナンタとは、「乱打」という意味で、鍋やフライパン、まな板に包丁、あらゆるものを楽器にしてしまい、全身でリズムを刻むパフォーマンスだ。
 劇仕立てになっていて筋書きがあるけれど、ナンタは、コトバがわからなくても楽しめる。子ども連れにはお薦めだ。
 ナンタの会場には、シティホールから徳寿宮横のトクスグンキル*1を進んで会場に向かう。このトクスグンキルは雰囲気がいいことから、伝統的なデートコースになっているらしい。
 ナンタを楽しんで、タクシーで河南まで帰った。

*1:gilは、路よりも小規模な道のこと。インサドンキルのように、地名の後につけて用いることもできる。