ダニー・ハサウェイのライブのWhat’s Going OnとThe Ghettoを聴いてもらいたい

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Donny Hathaway Live

 1971年の、このアルバムをこれまで何度聞いただろうか。
 本当に熱いライブだ。
 マービン・ゲイ(Marvin Gaye)の"What’s Going On"の素晴らしいカバー曲を幕開けに、 "The Ghetto"、"Hey Girl"、そして、キャロル・キング(Carole King)の"You’ve Got A Frien"d。さらにはジョン・レノン(John Lennon)の"Jealous Guy"などのカバー曲も歌われるが、私がよく聴いたのは冒頭の"What’s Going On"と"The Ghetto"だ。観客と一体となった演奏が素晴らしく実に感動的だ。
 "The New Rolling Stone Record Guide"では、このライブアルバムは”The live album is an unaffected and spirited set of recordings from the Troubadour in Hollywood and the Bitter End in New York”とだけコメントがあり、五つ星が最高のところ、三ツ星の評価しか与えていないが、ピーター・バラカン(Peter Barakan)氏が書いたこのアルバム「ライブ」に対するライナーノートは熱かった。
 昔、漫画家の故石ノ森章太郎氏が自殺してしまったダニー・ハサウェイ(Donny Hathaway)の漫画を描いていて*1、その漫画を見た記憶があるが、石ノ森氏もおそらくダニー・ハサウェイのファンだったのだろう。
 ダニー・ハサウェイ(Donny Hathaway)は、"To Be Young, Gifted and Black"の唄のように、黒人の子どもたちの将来の夢を語るような唄が少なくないが、品性が高く、真面目で誠実なアーティストであったに違いない。

*1:FMレコパルに掲載されていたレコパルライブコミックらしい。