長年一緒に働いた外国人講師と再会した

 今日は、14年間いっしょに仕事をした外国人講師(オーストラリア人)と3年ぶりに再会した。
 彼が辞める最終年度に、たまたま私はアオテアロアニュージーランドで研修中だったので、送別会にも出席できないままでいた。
 今日は英語科の同僚を中心に、とりわけその外国人講師と親しかった人たちが集まった。2年前に、彼の引き継となったイギリス人の外国人講師も参加してくれた。
 OC(オーラル・コミュニケーション)が必修科目として導入される際に、英語科として外国人講師の採用をお願いしたのだが、そのとき担当者となったのが彼だった。
 以来、1993年には校長の鞄持ちとして彼と一緒に私はメルボルンにある彼の元の勤務校訪問と、うちの生徒がお世話になっているニュージーランドの学校訪問をしたこともある。プライベートとしても、私の子どもたちが小さいときに自宅に泊まってもらったこともあったし、すでにこれは4年前のことだが、私の息子がタスマニアホバートに1年間留学する際に下見旅行と称して私と息子はタスマニアに旅行したことがあって、その帰りにメルボルン郊外にある彼の家までレンタカーで立ち寄ったことがあった。国立公園に住む彼からアブセイリングを教えてもらったことも楽しい経験であり思い出だ。
 彼とは、たまたま学校以外の仕事でも一緒に仕事をしてきたけれど、プライベートでは私の方に付き合う時間的余裕が十分にはなかった。一緒に仕事をしているときに、もっと話ができる余裕があったらと思うと、正直その点が心残りだ。
 現場の教員には、もっと余裕が欲しいと痛切に思う。
 外国語教育や英語教育を考えるうえで、そのコトバの教育の専門家である母語話者がどうしても必要だ。彼はメルボルンの学校で長年、ドイツ語などを教えてきたから、単なる母語話者ではない。コトバの専門家である経験豊かな母語話者である教員が学校に配置されることは、それ自体、大きな意味がある。海外での日本語教育を考える上でも、この視点は重要だろう。
 数日後に、メルボルン郊外の彼の家に帰るということだが、再会を楽しみにすることにしよう。
 とにかく今日は楽しい会だった。