毎日教育活動に忙しくて、ブログを書いている暇もない。
教育関連三法案については現場で関心は高いものの、残念ながら話題にする暇もなく、あれよあれよという間に、教育関連三法案が衆議院を通過してしまった。
修辞疑問で題名を書いたけれど、今回の三法案の内容は全くもってひどい内容だと私は考えている。そうした意見表明をブログに書きたいのだが時間がないので、修辞疑問にしただけの話だ。
簡単にいえば、国が教育委員会に対して問題と思われる点に関して指示ができるという点がまずひどい。さらには、教員集団づくりを妨げ、教員に対する管理を強めるという内容のものだと考えざるをえない。現在のわたしが勤務する私立学校に対しても今後締めつけが強化されるのではないかと心配だ。本当に教育を「再生」しようとするならば、もっと教育の自由を現場に与え、教師集団が団結・連帯できるように条件的援助をし、自主的研修をやれる条件を整えてやるべきだ。たとえば教員を増員し、教師が教育に専念できるように、職員も増やすというようなことを考えて欲しい。
今回の三法案は、またもや、やるべきことをやらずして、やってはいけないことをやっていると言わざるをえない。 とくに、犬山市のような、本当の意味で教育の再生を考えている教育委員会を、この三法案を用いて、今後弾圧するのではないかと心から憂慮する。
以下、Asahi.comから引用しておく。
教育関連3法案、衆院通過 午後の本会議で
2007年5月18日(金)13:53
政府が今国会の最重要法案の一つに位置づけている教育関連3法案が、18日午後の衆院本会議で自民、公明の賛成多数で可決された。同日中に参院に送られ、与党側は6月23日までの今国会での成立を目指す。可決されたのは、文部科学相に教育委員会への指示・是正要求権を与える「地方教育行政法改正案」▽副校長や主幹教諭を新設する「学校教育法改正案」▽教員免許に更新制を導入する「教員免許法改正案」の3法案。衆院では教育再生特別委で審議されてきたが、参院では通常の文教科学委員会での審議となる見通しだ。
伊吹文科相は18日午前の閣議後会見で、3法案について「参議院の審議もあるので、緊張感を持って、成立を期してがんばる」と語った。また、特別委で政府に「教員定数と教育予算の一層の拡充に努めること」などを求める11項目の付帯決議が与党の賛成多数で可決されたことについては「法律改正がともなうので非常に難しいが」と断ったうえで、「多忙な教師の負担を緩和させるために、行政改革推進法を改正し、教職員の人員を抑えている枠を少し外して定数増をはかっていくことが一番大切だ」と述べた。