黒澤明監督の「酔いどれ天使」(1948年)を観た

酔いどれ天使

 黒澤明監督の「醉いどれ天使 [DVD]」を観た。
 映画「生きる [DVD]」には出演していないが、三船敏郎が出演する黒澤映画は「赤ひげ [DVD]」まで一貫して続くが、この「醉いどれ天使 [DVD]」が三船敏郎を起用した記念すべきデビュー作だという。
 三船敏郎についての黒澤明監督の評価のひとつに、三船が持っているスピード感がある。「醉いどれ天使 [DVD]」の中での、志村喬扮する医者とやくざの松永役の三船敏郎のやりとりは、激しく、まさにスピード感がある。はじめて出会う病室での場面、そして、バーのカウンターで医者と松永がからむ場面のスピード感はすさまじい。
 同じく結核を患っていた久我美子が女学生役で出演しているが、松永(三船敏郎)との対比がいい。