木下恵介監督の「この子を残して」が観たい

 長崎出身の久間防衛相が、原爆投下はしょうがないという暴言によって辞任することになった。
 最近の政治情勢をみるにつけ、日本人とはこんなにひどい民族だったのかと暗澹たる気持ちになって、これまであまり見ることのなかった古い映画を観てみたいということで、昔の日本の名作映画を観るようにしてきたのだが、今回の辞任劇を聞くにつけ、木下恵介監督による「この子を残して [VHS]」を観たいと思ったが、私が最近愛用し始めたレンタルビデオ屋さんには、残念ながら、木下恵介監督の「この子を残して [VHS]」はなかった。
 この映画は、永井隆博士の同名作品を原作としたものだが、この映画は観た記憶がある。原爆投下の場面が迫力のあるものすごい映像だった記憶があるのだが、私はこれまで長崎・広島を訪れたことがあり、己の如く人を愛せよという気持ちを込めて命名された如己堂を訪れたこともある。
 戦争関係の映画でいえば、「戦争と人間 第一部 運命の序曲 [DVD]」などの山本薩夫監督の作品もレンタルビデオ屋で見かけない。こうした古典的映画は、いつでも見る事ができるようにすることが必要ではないか。
 教育問題でいえば、道徳の教科化が叫ばれているが、私は、木下恵介監督の「二十四の瞳 デジタルリマスター2007 [DVD]」などを見せることの方がよほど道徳的だと思うのだが、どうだろうか。