旅順には、安重根(アンジュグン)が収容・処刑された日露監獄がある。この場所の見学も許可が必要だ。
1909年10月26日、ハルビン駅で、朝鮮の初代総督であった伊藤博文を射殺した安重根は朝鮮の英雄だ。11月3日、旅順刑務所へ送られ、「国事犯」として監禁された。翌年3月26日に絞首刑。32歳だった。ソウルにある安重根義士記念館へは昨年の夏に訪れているので、感慨深い。
この刑務所には韓国人、中国人、そして日本人がいたというが、韓国人にはコウリャン、中国人にはトウモロコシ、日本人には米が主食として与えられたという。
絞首刑をおこなった建物やさまざまな展示物の見学をする。日本が中国に日本語を押しつけた歴史を示すパネルが眼をひく。南山にあった碑も、ここに移されていた。