長年忙しい日常生活なので、本は結構読む方なのだが、残念ながら小説までは手がまわらず、小説を読んでいる時間的余裕がない。
そうしたことから、灰谷健次郎さんの「太陽の子」についてはもちろん知っていたが、じっくりと読んだことがなかった。
今回読んでみたのだが、これは素晴らしい本だ。
通勤電車で読んでいたのだが、涙腺がゆるみっぱなしで、何度も泣きそうになって、涙をこぼさないように、休憩をしながら読む他なかった。
三宮が舞台になっているが、ご承知のとおり、沖縄を問題にした作品である。
いまから30年ほど前に書かれた本だが、沖縄の問題がきっちりと描かれている。
全ての若い世代に一読をすすめたい。
教師の必読書の一冊でもある。