7月18日の朝日新聞が、「大飯・志賀 断層再調査へ 活断層なら停止・廃炉」と、一面で報じている。
17日に開かれた専門家会合で、「活断層の専門家に見せたらあぜんとするだろう」「まったく理解できない」など、審査の甘さを指摘する声が相次ぎ、「再調査を求める声が続出した」という。
「委員の今泉俊文・東北大教授は『典型的な活断層が炉心の下を通っている代表的な例だ。よく審査を通ったなとあきれている』」と紹介されている。「提出資料も不十分」で、「電力会社のずさんな調査体制が明らかになった」とのことだ。
「大飯、志賀両原発のほかにも、原発の直下や周辺の断層が動く可能性を指摘されている原発」は多く存在していて、「断層の再調査を実施中」の「敦賀原発」。「白木ー丹生断層」が通る「美浜原発」と「もんじゅ」。北海道の泊原発。青森県の東通原発。いずれも、安全性に問題がないという電力会社に対して、保安院が調査や確認が必要と述べていることが特徴である*1。
*1:言うまでもないことだが、この調査を誰がやるのかは重要である。できるだけ客観的で科学的な調査にしなければならないのは当然のことで、原子炉を製造した企業のグループが調査をするようなことがあってはならない。
