「ボワソナアド」(岩波新書)を読んだ

ボアソナアド

 大久保泰甫著「ボワソナアド」(岩波新書)を読んだ。
 日本史における西洋と東洋との接触。困難であった翻訳作業。今後、日本はどうあるべきか等々のテーマに興味があり、ときたま乱読だが、ここ数年、中江兆民福沢諭吉デカルト、ルソーなどを読んできた。
 今回、「ボワソナアド」*1を読んで、大変ためになった。
 とくに、拷問廃止の建白の箇所は、感動的だ。
 西洋と東洋。経済と哲学。今日まで引きずっている問題が、文明開化・明治維新の時代から続いているように思えてならない。
 その意味で歴史をきちんと学ばないといけないとあらためて思った。
 

*1:日本では、ボワソナアドは、ボアソナードと書かれることのほうが多いようだ。日本語のカタカナ語は面倒で困る。