今回公演では、2回目の観劇になる。
「きらめく星座」は通算3回目の観劇。
ライブパフォーマンスというものはそういう性格のものなのだろう。前回とまるで違うくらいの出来に大変驚いた。
同じ脚本でも、演技者の状態、チームの状態によってまるで違うものになりえるのだとあらためて実感した。
今回のパフォーマンスはそれほど素晴らしかった。
秋山菜津子さんのお母さん役。久保酎吉さんのお父さん役。深谷美歩さんの妹役。山西惇さんの傷痍軍人役。木場勝己さんのコピーライター役。そして、急遽キャスト変更になった峰崎亮介さんの正一役。他の役者さんたちも含めてチームワークがとてもよかった。歌のハーモニーもよかった。
そうして、最大の目的である、井上ひさしさんの思想と戯曲が、たいへんよく表現されていた。
よく鳴るすばらしいステレオ、よく鳴るすばらしいオーケストラを聞いているようだった。
すばらしいパフォーマンスとパフォーマーは、やはり観客が育てるものなのだろう。観客の反応もよかった。
前回が悪かったということではない。
怪我のために降板した正一役の田代万里生さんはよかった。けれども今回はチームとしての出来が上回っていた。公演を重ねるごとに仕上がってきたということなのだろう。
スタンディングオーヴェイションがあってもおかしくないほどのできだった。
スペシャルアフタートークショーの大沢悠里さんの話も素敵だった。
今回の舞台を観ることができて、とても幸せを感じた。それくらい素晴らしい舞台だった。