今年も鶴瓶さんの落語会に行く。
まず、鶴瓶噺。
そして「山名屋浦里」。
江戸留守居役・酒井と吉原一の花魁・山名屋の浦里との友情物語である「山名屋浦里」は前に聞いたことがある。
タモリさんがもってきた本当の話だという。
でも客は本当の話か嘘の話かに興味はないだろう。
本当の話でも嘘の話でも、本当らしい話を聞きたいのだと思う。
その点で、山名屋浦里の話は、まだまだ新作である。古典というのは、新作が長い年月をかけて噺らしい噺になっていくことなのだろう。「山名屋浦里」が古典になるにはまだまだ時間がかかるだろう。
もっと精進してもらって、さらに鶴瓶さんの完成度の高い落語を聞いてみたい。
まだまだ噺家としての成長の余地が広がっている。