スキー合宿3日目

amamu2018-02-07


 6時起床。
 6時半に20分間のストレッチ。その後朝食。

 宿舎のある場所ではそれほどの強風とも思えないのだが、山頂は風速20メートルだという。強風のためゴンドラが動かず。
 本日は、ポール検定とその練習の予定だったが、班ごとに遠出をする遠足に切り替えることになった。
 ここ志賀高原には、無料シャトルバスが走っている。ゴンドラやリフトが止まったとき、あるいは、スキー場からスキー場に移動するとき、この無料シャトルバスを利用することになる。

 シャトルバスで奥志賀ゴンドラ前から丸池・蓮池方面に向かい、高天ヶ原(たかまがはら)で降りる。
 まず西館山スキー場を滑る。ジャイアントスキー場ジャイアントゲレンデは見るだけで、ジャイアント七曲りコースを滑る。蓮池付近を散策。サンバレースキー場を滑る。
昼食は、丸池ホテルのモンテ・モアで、カレー。スキーブーツを脱いで休憩。クッキーで糖分をとる。
 午後は、寺子屋スキー場をめざす。レストハウス寺小屋に着き、ココアでしばし休憩。一の瀬スキー場には、天狗コース隣のパノラマコースでファミリーゲレンデまで降り降りる。一の瀬ダイヤモンドスキー場に移動し、ダイヤモンドスキー場を滑る。
 さらにいくつかリフトに乗って滑って奥志賀ゴンドラ前まで戻る予定だったが、プリンスホテル南館前でシャトルバスに乗って帰ることにした。

 わたしのようなスキー初級者にとっては、慣れたゲレンデと慣れたリフトでないと、ゴンドラやリフトに乗ること自体しょうじき嫌だ。乗ったことのないゴンドラやリフトに乗って、そのあと安全に滑って降りてくることができるかどうか、見通しが立たず不安になるからだ。だから、スキー技術を身につけた上級者が、自由にゴンドラやリフトに乗って、あちこちを自由に滑るスキーツアーは憧れだ。
 本日の遠足で初めて志賀高原のあちこちを滑ることとなったが、これは先生に引っ張られてのことだ。こんな遠足を、自分ひとりでやれる自信も勇気も私にはない。だから、先生に連れられてのことではあるけれど、これまでになく広範囲に志賀高原を滑った感のある今日の遠足は、とても充実したものであった。初めての嬉しい経験というほかない。

 17時15分に、ストレッチ。その後の18時からの夕食。
 今晩は先生と鍋を囲んでの会食。
なぜスキー講習会への参加なのか。同じ班のもうひとりの生徒は、これはめずらしい例だと思うけれど、親がスキーをやっていたが自分はやらせてもらえなかったという。スキーにたいする渇望感があるのだろう。そうした渇望感はわたしも同様だ。
 夕食の座席は班ごとではあるけれど、スキー合宿参加者全員での夕食だ。夕食中、突然、校長先生が、先生方や常連の参加者に歌を披露するようアナウンスをする。歌の上手なスキーヤーも多く、盛り上がる。カラオケの設備があったら次から次へと歌が続いてたいへんなことになっただろう。意図してカラオケ施設を置いていないのだと思う。カラオケはスキーロッジにふさわしくない。スキーロッジでは伴奏なしの生歌こそがふさわしい。

 夕食後、アフタースキーの自主的飲み会に参加する。

 話題は当然スキー。
たとえば、スキー論。
スキーは正直だ。やっていることに誤りがあれば、スキーヤーが誰であっても、正直に雪上で転んでしまう。
 スキーと山登りは、Noble sportsではないかと、あるスキー上級者がいう。
 スキーは奥が深い。
 課題を解決しようとする向上心に、初級者と上級者の区別はない。

 これは試論にすぎないが、スキーは、英語学習に似ているところがあると思う。
 英語技術にしても、スキー技術にしても、技術を学べば、そうした技術が、今まで知らなかった新しい世界へ連れて行ってくれる。もちろん、技術だけを学べばよいのではなく、思想・哲学を学ぶことが重要なのは、スキーも英語も同じだ。