「森友問題、決裁文書のコピー提示へ 8日の参院委理事会」

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 以下、朝日新聞デジタル版(2018年3月7日21時33分)から。

 森友学園との国有地取引に関する財務省の決裁文書が書き換えられた疑いがある問題で、同省が8日朝の参院予算委員会理事会に文書のコピーを提出することで与野党が7日、合意した。だが財務省が8日に出すのは過去に国会議員に開示した内容と同じとみられ、書き換え疑惑の解明にはつながらずに紛糾する可能性がある。

 財務省は6日の時点で、捜査中を理由に「直ちに確認できない」とし、文書も「大阪地検に提出した」と説明していたが、自民党からも強い批判が出て、コピーを提出せざるを得なくなった。コピーは文書を作成した近畿財務局に残っていたとしている。

 参院予算委は文書の提出を受け、8日の理事会後に委員会を開催。安倍晋三首相や麻生太郎財務相も出席して、文書の書き換えが行われたかなどについて質疑する予定だ。

 8日に提出するコピーについて野党は7日、財務省に対するヒアリングで、過去に国会議員に開示した文書と同じかと繰り返しただした。立憲民主党福山哲郎幹事長は記者会見で「我々がすでに持っている決裁文書を提出することはよもやないと考えている。国民が求めているのはそれとは別の文書の存否を明らかにすることだ」と牽制(けんせい)。提出後に内容を精査する考えを示した。

 一方、自民、公明両党の幹事長、国会対策委員長は7日に東京都内で会談し、財務省に対し資料の調査と関係者の聞き取りを行わせるよう政府に申し入れた。(中崎太郎、久永隆一)