以下、朝日新聞デジタル版(2019/10/16 21:08)から。
2020年東京五輪のマラソンと競歩について、国際オリンピック委員会(IOC)が、札幌市での開催を提案すると発表した。大会組織委員会でも、この動きはごく一部しか把握しておらず、幹部の間にも驚きが広がった。
すでにスタートとゴール地点になる新国立競技場のチケットは売り出されている。しかし、組織委は2次抽選について8日、「申し込み受け付けを延期する」と発表した。ある幹部は「マラソンのコース変更の検討と関係しているのかもしれない」とつぶやいた。
IOCが会場変更を発表した16日午後7時半ごろ、別の幹部は、「この先、どうなるのか……。全く読めない」とつぶやいた。「全く知らない。札幌も最近は30度を超す暑さだ。大会まで300日を切る中、本当に大丈夫なのだろうか」と心配そうな表情を見せた。
東京五輪のテスト大会を統括している大会組織委員会の森泰夫・大会運営局次長は「IOCの発表文を読むと、スタンスが強いように見える。もちろんIOCとは直接やりとりはしていない。我々がこの情報を知ったのも昨日、今日のこと。世界陸上の影響はあったと思うが、どういう背景かも調べないといけない」と話した。