「コネクティングルーム出張の記録は? 30秒で答弁一転」

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以下、朝日新聞デジタル版(2020/2/19 20:51)から。

 男性官邸幹部と女性官僚が海外出張時に内部つながった「コネクティングルーム」に宿泊した問題をめぐり、竹本直一科学技術担当相が19日の衆院予算委員会で、わずか30秒の間に答弁を百八十度転換させた。委員室は騒然となった。

 和泉洋人首相補佐官厚生労働省の大坪寛子官房審議官が、出張先のホテルで隣同士の部屋を行き来できる「コネクティングルーム」を利用していた問題が取り上げられた。

 立憲民主党本多平直氏がミャンマー出張の目的を追及すると、竹本氏は正当性を主張しようと勇み足をしたのか、「記録が残っています」と断言。本多氏はすぐに記録を提出するよう求めたが、竹本氏は「記録はないようであります」と答弁を一変させた。さらに、「私の所掌範囲でありませんので、答える立場にない」と説明を拒んだ。

 その後に答弁に立った菅義偉官房長官は「今回の件について、(安倍晋三)総理から、国民から疑念を持たれないような行動をするよう注意を行ったと承知している」と釈明した。

 竹本氏は、不安定な答弁が目立つ北村誠吾地方創生相と同じく、昨年9月の内閣改造で初入閣した。いずれも70代で、「ポスト安倍」に名乗りを上げる自民党岸田文雄政調会長が率いる岸田派に属している。

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 竹本、菅両氏らと本多氏の主なやり取りは以下の通り。

 本多氏 和泉首相補佐官と大坪官房審議官がコネクティングルームに宿泊した不適切な出張4回のうちの1回が、ミャンマーだった。

 竹本氏 ミャンマーの主張は、保健分野を含む二国間経済協力をどうするかという議論であった。従ってその中に(大坪審議官が担当する)ヘルスケアが入っておって、審議官も関係者として入っておるということだ。

 本多氏 ヘルスケア分野のことが、(国家顧問の)アウンサンスーチーさんとの会談で出ているという認識でいいんですね。

 竹本氏 その会議において議論されております。記録が残っています。

 本多氏 記録を提出していただけますか。

 竹本氏 えっ、ちょっと訂正させていただきます。記録はないようであります。ただ、議論されたということは聞いております。所掌ではございませんので、私が答える立場にないということです。

 棚橋泰文予算委員長 大臣、もう一度答弁をしてください。

 竹本氏 私の所掌範囲でありませんので、私が答える立場にないということを冒頭申し上げておりました。その通りであります。

 棚橋委員長 竹本大臣、答弁できますか。

 茂木敏充外相 内閣官房においてメンバーが選ばれたと思っているが、外交上の細かいやりとりについては、相手国との関係もある。今後のやりくりや進展もあるので控えさせていただきたい。

 本多氏 どう考えても大坪さんが行く必要なかったと思う。(和泉補佐官の)進退含めて検討するべきではないか。

 菅義偉官房長官 和泉補佐官からは公私は分けているというふうに聞いている。今回の件におきまして総理から、国民から疑念を持たれないような行動するよう注意を行ったと承知をいたしております。

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