以下、朝日新聞デジタル版(2020/2/20 5:00)から。
森友問題の発覚から3年余り。政治や社会問題について積極的に発言している作家の高村薫さんは、国会で野党が追及する「桜を見る会」問題との共通点を指摘し、「民主主義の体(てい)が問われている」とみる。
――改めて森友問題についてどう思われますか
使える人脈はだれでも利用した籠池泰典、諄子夫妻の強烈なキャラクターに加え、安倍晋三首相の妻昭恵さんが登場しました。籠池さんが主張する「安倍首相側から寄付金100万円」が事実かどうかも、双方の言い分は食い違います。
でも、これらはタヌキの化かし合いみたいなもの。それよりも、あの国有地の前で籠池夫妻と昭恵さんの3人が並んで撮影した写真が、この問題のすべてを物語っていると思います。昭恵さん付きの政府職員が、国有地取引に関して財務省に問い合わせた文書も残っているのですから。
森友事件に続いて、桜を見る会問題に検事長定年延長問題…高村さんは「ねじ曲げられる原理原則」と指摘し、どう向き合うべきか、語ります。
(後略)
(聞き手・吉村治彦)