「「進歩をもたらすのは多様性」 メルケル首相が新年演説」

f:id:amamu:20051228113104j:plain

以下、朝日新聞デジタル版(2020/12/31 11:14)から。

 ドイツのメルケル首相は新年を迎えるにあたっての国民向け演説で、新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるには困難な時期が続くとしたうえで、「ワクチン以外で最も効果的な方策は、私たちの手中にある。一人ひとりがルールを守ることだ」と語り、引き続きお互いが協力するよう訴えた。演説内容は12月31日に公表された。

 メルケル氏はウイルスの大流行を「今世紀の政治、社会、経済の課題であり、すべての人に多くを強いる歴史的な危機だ」と位置づけた。感染防止策への国民の信頼や忍耐が今後も危機を乗り越えるには必要だとして、「心の底から感謝する」と述べた。

 病院や介護施設で働く人たちのほか、支援する軍、スーパーや公共交通機関、警察、学校関係者ら、日常生活を続けるために働く人たちの労もねぎらった。

 ドイツのバイオ企業ビオンテックがワクチン開発に携わり、接種が始まったことにも期待を寄せた。同社では60カ国の出身者が働いているといい、「進歩をもたらすのは、多様性の力であることを最も示している」と語った。

 (後略)

(ベルリン=野島淳)