映画「あこがれの空の下 教科書のない小学校の一年」を見てきた

あこがれの空の下 教科書のない小学校の一年 : 作品情報 - 映画.com (eiga.com)

 

 和光小学校(私立)の教育実践のドキュメンタリー映画。上映時間101分。

 教育活動においては「子どもが主人公」と言われるが、子どもが主人公の学校を支えるのは教師集団である。そこから教師集団づくりが課題となる。子どもを主人公にするためには、子どもたちをよく観察しなければならない。

 映画の副題に「教科書のない」とあるが、「教科書がない」とは、好き勝手に自己流で教育活動をやってよいということではない。
 教師集団による授業研究・学習教育研究(勉強会)があればこそ、教科書に依存しない自主的・創造的な教育が可能となる。

 算数の、新人の先生の授業実践も画面に登場するが、その授業は感心できる水準とはいえない。でも、それは新人だから当然のこと。教師が成長する環境の有無が重要で、教師が成長する教師集団が存在するということが大切であるということですね。

 映画では学校の場面がいろいろと登場する。

 クラス代表委員の選出(この場面は子どもの様子をよくとらえている)。「ちいちゃんのかげおくり」(国語)。分数計算(算数)。運動会(行事)。「6年生沖縄」(総合学習)。韓国・中国との交流。英語をどうするかの議論、等々と、必見である。

  それにしても、和光小の1年生のよくしゃべること!よく動くこと!それを見守る若い1年生男性担任の寡黙なこと!すてきなこと!

 教師もいろいろな人格をもっているのでいろいろなタイプの教師がいる。それはマイナスになることはない。大事なことは、子どもをよく観察すること。

 和光の先生方は、例外なく子どもたちをよく観察している。


 必見です!