「第4波の死者、大阪府で急増751人 病床逼迫も影響か」

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以下、朝日新聞デジタル版(2021/5/16 5:00)から。

 大阪府新型コロナウイルス感染者の死者が急増している。5月に府が発表した死者数は月別の過去最多となり、15日時点で計487人。朝日新聞の集計では、府が「第4波」とする3月以降、府内の死者数は全国の2割超を占め、4月以降では3割を超える。府は感染者の急増が死者増加の要因とみるが、病床逼迫(ひっぱく)の危機的状況も背景にあるとみられる。

 府が毎日発表する死者には、前日以前に死亡した人も含まれ、実際の死亡日にはばらつきがある。

 1日あたりの発表死者数は、2月中旬以降、1桁が続いていたが、4月下旬から急増。5月に入って15人以上が続き、11日には過去最多の55人にのぼった。

 府が第4波とする3月1日以降に全国で発表された死者は、5月13日時点で計3403人。このうち府内の死者は計751人で22・1%を占める。4月1日以降では32・2%にのぼる。

 府の分析では、昨年10月10日~今年2月末の「第3波」の死者の平均年齢は78・0歳、60代以上が98・1%だったが、第4波では50代以下の死者が増え、75・2歳、93・1%になった。基礎疾患のない30代の死亡事例もあった。

 府は死者増加の要因に、感染者の急増を挙げる。4月13日~5月2日の20日間で、1日あたりの新規感染者数は4月19、26日を除き、1千人を上回った。4月28日と5月1日は過去最多の1260人だった。感染者数に占める死者数の割合(死亡率)は第4波は1・0%で、第3波の2・6%より低いが、感染者数の急増に伴い死者数が増える結果になっているという。

(後略)

(久保田侑暉、竹野内崇宏)