Inoue
井上ひさし作、こまつ座の「円生と志ん生」を観てきた。 破天荒な落語名人である五代目古今亭志ん生は、慰問芸人として「満州」に渡る。終戦を迎えたものの、大連で足止めをくい、なかなか帰国できなかった。古今亭志ん生は、いわゆる引揚者の一人なのである…
チェーホフを題材にした井上ひさしの新作「ロマンス」を観た。 こまつ座&シス・カンパニー公演で、大竹しのぶ、松たか子、段田安則、生瀬勝久、井上芳雄、木場勝己各氏が好演していた。
国民投票案で論議になっている還暦を迎えた憲法。 その憲法記念日、そして子どもの日ということで、井上ひさしさんの書かれた「井上ひさしの 子どもにつたえる日本国憲法 (シリーズ 子どもたちの未来のために)」を読んだ。 「はじめに」のところで、井上ひさ…
井上ひさしさん作、こまつ座による「紙屋町さくらホテル」を観てきた。 この芝居は、昭和二十年十二月の巣鴨プリズンから始まり、七ヶ月前に戻っていく設定になっている。 今回は再演ということだが、日系人問題も含めて、いろいろなテーマが重層的に綴られ…
前から見ようと思っていた井上ひさし原作、黒木和雄監督の「父と暮せば プレミアム・エディション [DVD]」のDVDを購入して鑑賞した。 いわばこれは二人芝居なのだが、映画の中で、宮沢りえさんと原田芳雄さんが熱演されていて、生き残るんが不自然という被爆…