"The House at Pooh Corner" を再度読んだ

The House at Pooh Corner (1928)

 Winnie the Poohとの出会いは、高校時代の英語教科書クラウンだった。原文主義のクラウンリーダーには、熊のプーさんのほぼ原文が載っていた。学外で石井桃子さんの岩波書店の見事な翻訳も読んで溜息をついた高校生だった。

 ぜひとも音が聞きたいとカセットテープで聴いたライオネル・ジェフェリーズ(Lionel Jeffries)さんの朗読は、まるで「日本昔話」の常田富士男さんと市原悦子さんというべきもので、ジェフェリーズさんの朗読を愛聴した。

 今回The House at Pooh Corner を再度読んだが、とりわけ"In which a house built at Pooh Corner for Eeyore"が好きだった。

 少しだけ紹介すると、たとえば、以下のプーの家にピグレットがあがり込んで座っている場面は、英語の二分法というか、真偽の論理が感じられて、おかしい。

"Hallo, Piglet," he said. "I thought you were out."

"No," said Piglet, "it's you who were out, Pooh."

"So it was," said Pooh. "I knew one of us was."

 また次の優しいプーが表現されているプーの発言では、畳み込むように繰り返しが使われ、逆接的に結論を落とす表現。この文でsomethingに複数形があることを初めて知った。

   "You have a house, Piglet, and I have a house, and they are very good houses. And Christopher Robin has a house, and Owl and Kanga and Rabbit have houses, and even Rabbit's friends and relations have houses or somethings, but poor Eeyore has nothing. So what I've been thinking is: Let's build him a house."

 さて、この話の結末はぜひ"The House at Pooh Corner" で読んでもらいたい。