折り返し地点の気分で

Heart of Gold/Harvest

 Japanese Englishというタイトルの英語の作文を書き終えると、23ページになっていた。課題は2ページ半だから、分量としてかなりのオーバーになる。けれど、構わない。書きたいことを書いたから。3ヵ月半の総括だ。
 3ヵ月半、長いような短いような。無理をしないと人間は伸びない。自分の大学時代でのゼミナール活動。あれが自分にとって日本語の修羅場であった。そうであるならば、こちらアメリカ合州国の生活は、英語での修羅場だ。
 月曜日、休みたくて休んだ。映画を観て、テレビを見て、雑誌を読む。休みたくて休むのは、いい気分だ。
 火曜日、学校に行きたくて行く。これまたいい気分だ。アメリカンイディオムの勉強。難しく、クラスでは、落ちこぼれ(left behind)だが、構わぬ。自分には自分の目的があるから。久しぶりにテレビをつける。新聞を読む。前と違う気分。自分の中に力がついた感じ。充実感。Paul Simonの曲を聞きながら、一緒に歌う。Paul Simonの気持ちがわかる。英語の心に触れることができるようになった。メディアとしての歌って非常に速度が遅い。英語の速いスピードに慣れると、歌はかなり楽になる。相手が手ごわいときは、もっと手ごわい相手と組み合うことだ。
 将来の自分の授業のことを考える。生徒に同情は禁物だ。生徒が泣くほど努力しなければ、彼らに力はつかない。さしあたり選択授業で、彼らがひいひい言うくらいの授業がしてみたい。自分たちの授業の厳しさを誇れるような、そんなゼミが組めればと思う。教師の役割はそんなところにあるのだろう。
 ひとつの節目を越えた気分。英語の、言葉の魂に触れた気分。