YouTubeで安全・安心・安価に「 なんちゃって語学留学」 ーそのオンライン英語学習時間割を空想してみたー

 本稿は、英語学習に興味をもっていて海外語学*1留学に興味があるものの、主に経済的理由や他の理由から留学実現は難しいと感じている高校生。そして、英語を教えるYouTubeのオンラインサイトに興味はあるものの、多忙のためリサーチする時間のない中学・高校の現場の英語の先生方のために書き下ろした。

 本稿を書く意図は、高校生と現場の英語の先生方に対する応援であって、他の意図はない。すなわち、以下に紹介するYouTuber(online English teachers)の宣伝をしたいわけでは全くないし、少し刺激的な言い方になるかもしれないが、デジタル化を推奨するつもりもないし、グローバリズムの進行や英語帝国主義のお先棒をかつぐつもりもない。高校生と現場の英語の先生方にたいする応援のためにだけ書く。選択眼は、もちろん主観的なものではあるが、英語教師としての長年の経験から選んでみた。YouTuber全部を見ることはさすがにできないので、以下に紹介するYouTuberだけが優秀と主張するつもりは毛頭ないが、以下のおすすめYouTuberは推薦に値すると個人的に考えている。

 推薦するという行為は、推薦する側の能力が問われるものだ。

 ということで、少しだけ自己紹介…。

 大昔の話になるが東京の区立中学・都立高校と公立校で英語を学んだ。高校の教科書はクラウンだった。中学もbe動詞でなく一般動詞から入る三省堂の教科書だったことは確かで、おそらくWilliam L.Clarkのジュニアクラウン。発音はNHKのラジオ基礎英語を聞いて勉強した。思うに、これらは、いわばEFL(English as a foreign language)の話と言ってよいだろう。

 高校生のとき個人的に洋楽に興味をもち音楽を教材にして自主的に英語を学び始めた*2。ラジオを聴いてはレコードを買っていた。生の素材を求めていただけのことなのだが、EFLと比較していうならば、これは英語をESL(English as a second language)的なものとして学ぼうとしたといってよい。父親から中島文雄編の岩波英和大辞典をプレゼントしてもらった思い出があるが、唄の歌詞でわからないコトバを調べようとしても、俗語はおろか該当の熟語が辞書に載っていなければ、調査はそれでおしまい。疑問が解決することはなかった。いまは、Internet、YouTubeなど、さまざまな資料があるから疑問が解決しやすい環境といえる。日本の言語環境では、異国文化を学ぶことはそれほど抽象度が高かった。

 大学は文学部英文科だった。洋楽は聴き続けたが、自分が受けてきた教育に疑問があり、教育学や社会学、社会科学に興味がふくらみ、英語の勉強はおろそかになった。

 卒業後、私大付属高の英語科教員として採用され、かけだし英語教員のとき、半年サンフランシスコに滞在し英語集中講座を受講して、2カ月間かけてグレイハウンドバス*3アメリカ合州国の各都市をまわった。

 その後、長年、英語教師として仕事をしてきたのだが、短期間ではあるけれど、先の留学体験と合州国滞在が自分にとって貴重な体験となった。ESL的な学習については、音楽・映画・電子メール*4など、音声メディア機器・動画再生機器・インターネットなどを使っておこなってきた。

 さて、もしESL的な英語の学びに興味があり、語学留学体験に興味をもち視野に入れている高校生がいるとしたら、実際の留学前にまずは基礎的な英語力をしっかり身につけてほしいと思う*5。これは昔も言われていたことだが、近年、ますますそう思う。もちろんYouTubeに本物の教師の役割も学校の役割も担うことはできない。けれども、昔は音声・動画・テキストとバラバラだったメディアが今はマルチメディア化している。いまは海外留学せずとも、YouTubeでかなりのことが学べるのも確かなことだ*6

 ということで、助言を求められるのであれば、安全・安心にさらに安価に、YouTubeでの「なんちゃって語学留学」を辻説法ですすめている。

 といっても、YouTubeの世界は厖大だ。いったい何を見たらよいのか、とくに初級者は困ってしまうだろう。

 ということで、この記事でおすすめサイトを紹介してみたい。遊び半分で、仮想の語学学校の運営者になった気分で時間割のイメージを考えてみよう。

 おすすめサイトは以下の視点で選んだ。再生回数が多いからといって必ずしも推奨できるかどうかは疑問なので再生回数は気にしなかった。けれども、逆は真なりで、私が推奨したサイトも再生回数は万単位で人気YouTuberであることに違いはない。生徒にすすめたい生徒用と、英語教師用にすすめたい英語教師用の別も示しておく。

 (1)そのYouTuberが英語を教える技術に優れていること*7

 (2)教師の人格に問題のないもの(人権意識・国際意識など差別意識のない、PC、政治的に正しい人格であること*8

 (3)あまり疲れずに飽きずに聞き続けられるもの

 (4)実際に自分が聞いて推奨できると判断したもの

 (5)無料で大量に聞けるもの(プロモーションが入ったとしても)

 

 なんちゃってYouTube「留学」 仮想語学学校の時間割

 <1時間目> 総合英語 Keith English Speaking Academy (UK)

 1時間目に総合英語の時間を考えたい。総合英語としては、なんとっても、Keith English Speaking Academy (UK)がおすすめだ。英語教師としてプロ中のプロであるKeith O'Hare。名前から判断すると、スコットランド系かアイルランド系か。いずれにせよ、とりわけ、生徒に対する圧迫感が少ないのがよい。スペイン語や中国語、フランス語も学んできたキース・オーヘア氏。指導はとっても丁寧で的確だ。キースさんは現在スペインに住んでいる。

 キースさんの授業は、コトバを教えることに集中していて、(宣伝はあっても)授業で余計なことは言わない。きわめて中立的な内容だ。キースさんの英語は、外国人向けの英語(foreigner talk)ではないけれど、母語話者でない生徒を念頭においてわかりやすく話をしている。その意味で生徒用にも教師用にも使えると思う。

 Keith English Speaking Academyは、IELTSのspeaking能力向上をめざす生徒向けのビジネスとして運営されているが、ビジネス臭さを感じずに無料で視聴できるところがよい。以下、紹介するYouTuberの英語教師の方々は、ビジネスも視野に入っているYouTuberが少なくないが、すべて無料で多くの量の動画を視聴できるものを選んでいる。

IELTS Speaking Preparation - Keith Speaking Academy

 もう一人、総合英語の担当者を選ぶとすれば、Speak English with Vanessa (USA)。家庭的。元気がよいVanessaさん。頭のあまりさえていない朝の1時間目によいかもしれない。

 ヴァネッサさんも、生徒用にも教師用にも使えると思う。

Improve Your English Speaking Skills Today | Speak English w/ Vanessa (speakenglishwithvanessa.com)

 <2時間目> 発音 English with Greg (UK)

 後年英語を人工的に学んだ者のアウトプットとしての発音が母語話者のように完璧になることは少ない。でもそれは仕方のないこと。練習はすべきだし磨きをかけなければならないが、それでもアクセント(訛り)は残るもの。まさにいろいろな英語(Englishes)の時代。そこは気にしすぎないことだ。けれども発音は、listening comprehension(聴解力)に影響を与えるから、インプットとしての発音はマスターしたいところだ。

 それでイギリス英語なら、English with Greg (UK)がおすすめ。Greg Pioli 氏は、OLA(Online Language Academy)の代表をつとめている。フォネティックスのレッスンもあり、英語教師用として役立つだろう。グレッグさんは、発音だけでなく時制など文法のレッスンもあり、おそらく生徒にも役に立つ。例文も比較的やさしめ。動画視聴の対象は大人向けというより生徒一般という印象がある。ただ、英語に慣れていないと話すスピードが速く感じるかもしれない。グレッグさんの子音の強いブリティッシュイングリッシュを聞いていると、癖になりそうだ。

English with Greg - YouTube

 アメリカ英語を学ぶなら、Clear English Corner with Keenyn Rhodes(USA)。Keenynさんはアメリカ英語の発音コーチと自称していて(資格もある)、他のオンライン英語教師と比較するならば、内容は発音や強弱・抑揚に特化している嗜好性が強いといえる。動画視聴の対象は生徒というより大人向けの印象がある。中上級者向けのボキャビルもある一方、 ABCの発音など初級生徒用に使えるレッスンもある。

Clear English Corner with Keenyn Rhodes - YouTube

 細かい音声分析が好みであれば、Rachel's English (USA)はどうか 。これは生徒用というよりも教師用といえるかもしれない。

Home Page - Rachel's English (rachelsenglish.com)

 YouTubeでいろいろな英語(Englishes)の発音が聞けるのは便利だ*9

 実際の留学であれば、たとえばサンフランシスコであるとかロンドンであるとか、ひとつの地域に限定されるわけで、放送メディアを通じない限り他の発音と比較はできないわけだが、YouTubeではまさにさまざまな英語を聞くことができるのが利点だ。

 ここでは「発音」の時間ということでオンライン英語教師を紹介したが、これらの動画は、語彙や文法などバラエティに富み、発音に限らない講義を展開している。「発音」の時間と限定したのは、たんに便宜的なことに過ぎない。

 <3時間目> 文法 

 外国語にはその民族が培ってきた認識が歴史的に反映している。それが文化でもあり、言語としては文法がある。

 英語でいえば、英語独特の個性ともいうべき認識が反映しているため、名詞も動詞もマスターすることは日本人には難しい。最近の英語教育では文法指導が毛嫌いされているようだが、文法をきちんと学ぶことは意味がある。

 英語をマスターするには、名詞(名詞相当語句)と動詞(動詞相当語句)から攻めるのがよいと思う。名詞といっても、普通名詞、固有名詞、具象名詞、抽象名詞等、さまざまな性格がある。英語特有の数意識もある。さらにそこに冠詞もある。名詞(名詞相当語句)をマスターすることは、ひとつの世界観をマスターすることに等しい。だから難しい。動詞(動詞相当語句)にも、時制とアスペクトがある。細かいことは省くが、動詞(動詞相当語句)には、名詞(名詞相当語句)と同じく世界を認識する世界観が反映している。これらを紹介するYouTuberの先生たちから学べることは楽しい。

 もちろんYouTuberの英語の先生でも、日本人の英語の先生でも、文法の説明となれば、ほぼ同じ説明になっているという印象もある。あなたがもし中学生なら、日本人の先生から英文法を習ったほうがよいだろう。高校生なら、習った基本文法をYouTuberの先生方の講義で確認したらよいかもしれない。あなたの文法力をたしかなものにしてくれるだろう。

 さらには、副詞(副詞相当語句)があり、前置詞の理解は、同じく認識が反映していて、前置詞には多義性もあり、日本人には難しい。前置詞は、絵の見える動画でイメージをつかむほうがわかりやすいだろう。

 さらにいえば、語順の問題がある。英語と日本ととは、シンタックス統語論)がまるで違う。語順の問題でいうなら、本多勝一の「日本語の作文技術」の一読をすすめたい*10

 実は、YouTuberのオンライン英語教師は、語彙と熟語のボキャビル、発音、日常会話、そして文法も教えているのが普通で、文法だけ教えているような文法に特化したサイトは少ないのかもしれない。これまで紹介したKeith, Vanessa, Gregらの動画でも文法を教えているので、参考にしてほしい。

 初級文法については、たとえば、品詞を教えているもので、以下のようなものがある。

 このShaw English Online を私はほとんど閲覧したことはなかったけれど、たまたま閲覧したNouns Adjectives Adverbs | Parts of Speech | Learn Basic English Grammar Course | 15 Lessons - Bing videoの動画は、名詞・形容詞・副詞について、きちんと分別的に教えていた。説明に使われている英語は簡単な英語だから、この授業の英語を気軽に聞けるのであれば、若干ダラダラ感はあるけれど、これを視聴して名詞を学ぶのもいいだろう。気軽に聞けない場合は、日本語で書かれた文法の良書を読めばよい。情報そのものとしてはそれほどの違いはないと思う。時間のある英語教師が復習用にこれを聞くのであれば、復習としてちょうどよいだろう。英語教師ならかなり気軽に聞けると思う。Shaw Englishの先生方の出身国はいろいろで、たまたまこの先生はUK出身だった。多様性ある先生方を雇うのは悪いことではない。

 少し調べてみたが、このShaw English は、英語の教室・英語の先生・英語の教科書に出合う環境にない生徒たちのために、韓国のソウルで2013年にカナダ人のShawさんが10人の教師を雇って動画づくりを始めたのが始まりだという。手作り感満載の動画だ。

 講師のひとり、エスター(Esther)さんは、アメリカ人でカリフォルニア大アーヴァイン校卒。発音にアジア系のアクセントを感じる。日本の中学生ならこれまで紹介してきたオンライン英語教師より親しみを感じるかもしれない。look, see, watchの違いなど初級者にわかりにくい点を丁寧に説明している。また生徒の間違いやすいポイントをキチンとつかんで教えている。初級者にとってはわかりやすいだろう。意欲的な中学生なら、挑戦可能だろう。中学生でも楽しめるかもしれない。

    <4時間目> 読解  Learn English with a Short Story(100 words) / Luke's English podcast (UK) 

 Luke ThompsonさんのLearn English with a Short Storyは、普通の”国語”の授業のようで、楽しい。短編を教材にしてルークさんが解説を加えているのだが、その解説は小難しい解説ではなく、ごく普通の解説で、楽しめる。もちろん、母語話者でないわれわれにとってわからないであろう語彙や語句については、いろいろと言い換えてくれて、かみ砕いてくれる。そこがいい。短編については最近は100語に限る教材を使っているようだ。テキストファイルも用意していると言っている。いろいろと活用のしやすい教材になっているので、Listening で使ったり、Readingで使ったりと、さまざまに活用できるだろう。

 たとえば、ロアルド・ダール(Roald Dahl)*11の"Umbrella Man" の朗読と解説を聞くことができる。

710. The Umbrella Man by Roald Dahl (Short Story) - Bing video

 ルークさんは、YouTuberというよりPodcasterというべきで、Luke's English podcastという音声だけのポッドキャストを発信している。こちらを聞けば、Listening教材として使える。

Luke’s ENGLISH Podcast | Learn British English with Luke Thompson (teacherluke.co.uk)

 ルークさんの授業でもうひとつ言っておきたいことは、ここまで紹介してきた先生方がコトバに集中して授業中にあまり余計なことを言わないのに対し、スタンドアップコメディアンもやるルークさんは社会的・文化的なことにも触れることがあるということだ。たとえば、狭いブリテン島でもロンドンのコックニーや、リヴァプールマンチェスター等々で、いろいろなアクセントがあるという話題がされる場合、この話題に触れる教師がGillさんのようにいないことはないが、ルークさんの場合は、さらにその先に触れることがあるということだ。ルークさんは彼の体験として、イギリス英語からすれば末尾のイントネーションが上昇傾向にあるオーストラリアに行ったことも20年前若い時分に日本に2年間滞在したこともあり、日本で日本語は十分学ばなかったが、日本人のしぐさには影響を受けたという*12。日本では、日本人のしぐさに影響を受けつつ、オーストラリア英語の上昇イントネーションに影響を受けた英語を話すことになってしまったという。また日本での英会話授業では、外国人向けの英語を話す(foreigner talk)母語話者の授業を多く観たともいっていた。こうしたものは、ルークさんの理解では、「アコモデーション理論」(相手によって話し方を調整することを説明する理論)といい、CAT(Communication Accomodation Theory)についても話題にしていた*13。つまり、ここで言いたいことは、悪いといっているのでは全くないが、授業をコトバの説明に限って中立的に限定したいと考えるオンライン英語教師が多い中、ルークさんは、そこを踏み越えて、普通に社会学・文化的な話もしてくれるところが、日本の英語教師に重要な話題を提供してくれると思う。印象に過ぎないが、ルークさんの場合、学生時代の最初からTESOLで英語教師をめざしたというよりたたき上げ感が強い。スタンダップコメディアンでもあるルークさんはお喋りが好きだ。現在、ルークさんはパリに住み英語教師とポッドキャスターとしての日々を送っている。

 さて一般論になるが、Readingの素材としては、テキストも、音声も、さまざまな素材がインターネット上にあり、素材に事欠かない。興味ある内容か否か。そして語彙水準と文法水準 (Graded Readers)とが問題となるが、英語テキスト(subtitles)と音声があれば教材になるわけで、まさにお好み次第だ。

 Readingでは、自分が持っている好きなペーパーバックのaudiobooksを探してもよいだろう。

 <5時間目/選択講座> 聴解 

 いろいろな英語(Englishes)を聞く自主的時間。

 いろいろな英語(Englishes)の実相について、自分自身あまり深めていないので、どれを聞くべきか、お示しできないのが残念だ*14

 BBCのラジオなどで、The ArchersなどのドラマをすすめるYouTuberもいるが *15、インターネットでラジオも、ときどき聞いてはいるが、こちらも厖大過ぎて、残念だが深められたといえる段階にない。

 また、「聴解」ということに限ったことではないのだが、外国語を学ぶこと、外国語をマスターするということ、外国語の効率的な学習方法、ひとことでいえば「外国語の学び方」という講義があってもよいだろう。この講義の先生でいえば、多言語をマスターしたスティーブ・カウフマン(Steve Kaufmann)*16氏がおすすめの一人である。

 <6時間目/選択講座> 発話・表現 

 発話・表現の時間として、自主的に、WritingとSpeaking練習としてのShadowingに取り組む時間としたい。

 PCを使ってのSpeakingの練習としてのShadowing。

 Speaking はまさにspeakingとしての実践しかないが、Speakingにつながる練習として、Shadowingが奨励されている。シャドーイングをおこなうだけなら、PCは必要ないが、集中しておこなうには、PCでおこなうことが奨励されている。

 PCでShadowingをおこなうセットアップは、Shadowingで日本語をマスターされたMatt vs JapanのYouTubeの動画が大変参考になった(Matt vs Japan's Ideal Shadowing Setup - How to Shadow - Bing video)。マットさんのセットアップから学んで、自分もShadowingのできる環境を整えてみた。結果的に、動画が推奨しているワイヤレスヘッドフォン*17とマイク*18を購入することとなったが、提唱者のマットさん自身が言っているように、別の機種でも全く構わない。YouTuberであるマットさんはShadowingをおこなった録音用にOBS Studioを使われているが、フィードバックはできないけれど、録音せずともShadowingは可能と思う。

 Shadowingについては、次の記事を参照のこと(英語シャドーイングが楽しめるPCのセッティング ーヘッドフォンとマイクを使ってー - amamuの日記 (hatenablog.com))。

 また、SNS等を使ってのWriting。

 今日的にはSNSでのWritingのほうが小回りが利くと思うが、以前、本ブログで、選択授業構想の記事を書いたことがある(CALLで提出した最終レポート - amamuの日記 (hatenablog.com))。

 

 以上のほかにも、英語教師用に、英語史では、The Adventure Of English - Episode 1 Birth of a Language - BBC Documentary - Bing videoのようなBBCの番組*19アメリカ合州国*20について学べるサイトなど、厖大なものがあり、検索力が試されると言うべきかもしれない。

 以上、おすすめしているサイト(「授業」)はそれなりの量を見ていて長年の教師経験から自分に見る眼はあると思っているが、気ままに聞き流してきたところもあるし、膨大なYouTuberを全部見ているはずもないので、これまで遭遇できていない他の優秀なYouTuberの英語教師がいるのも間違いないところだ。その意味で、本稿も更新していかなくてはならないと考えている*21

 

 以下、簡単なまとめをしておく。

 (1)インプットとアウトプット

 インプットとアウトプットでいえば、まず、インプット(listening / reading)。アウトプット(speaking / writing)はインプットの量で決まる。

 いくつかおすすめの一部のサイトは以下のとおり(敬称略)。

Keith IELTS Speaking Preparation - Keith Speaking Academy

Vanessa Improve Your English Speaking Skills Today | Speak English w/ Vanessa (speakenglishwithvanessa.com)

Greg English with Greg - YouTube

Keenyn Clear English Corner with Keenyn Rhodes - YouTube

Luke 710. The Umbrella Man by Roald Dahl (Short Story) - Bing video

 (2)実際に聞いてみて、飽きずに、楽しく、自分に役立つ先生を選ぶことが大切。自分の判断が一番大切(本稿も含めてのことになるけれど他者からすすめられたものでもとにかく自分が判断すること)。

 (3)アメリカ英語・イギリス英語・オーストラリア英語などの個性もあるけれど、いろいろな英語話者のいろいろな発音を聞くことも勉強になる。いろいろな先生に出合うのも勉強。YouTuberの先生もあれこれ聞くとよいと思う。

 (4)writingは、SNSなどで発信してみよう。speakingは、練習としてshadowingがおすすめ。shadowingのセットアップについては、別の記事を参照のこと。

 

 そもそも教師を推薦することは気が引ける。とくに自分があまり知らない先生方を紹介するのは気が引けるが、それでもこの記事に書いたことが、少しでも高校生や現場の英語の先生方に役に立つのであれば、書き手としてそれほど嬉しいことはない。

 半分遊びで時間割を組んでみたけれど、以上書いたことに間違いや勘違いの少ないことを祈りたい。もちろん、さらに調査をすすめて更新していきたい。

*1:「語学」とは言語を学問研究するような場合に使うべきであって、英語集中講座のような場合に使うべきではないと思うが、ここでは俗の使用法に従っている。

*2:高校生のとき追いかけていた70年代ウェストコーストロック ー映画「ローレル・キャニオン 夢のウェストコースト・ロック」・「エコーインザキャニオン」を観てー - amamuの日記 (hatenablog.com)を参照のこと。

*3:グレイハウンドバスでアメリカ大陸を回った経験を話すと、勇敢でしたねと言われることが少なくなかった。

*4:電子メールを使って交流した経験については、担当教授から少しほめられた私のCALL個人史 - amamuの日記 (hatenablog.com)を参照のこと。

*5:以下のサイトが難しいと感じた生徒には、たとえばSakura English Schoolなどがよいだろう。たとえばシリーズになっているようだが、そのひとつ「アメリカ人が子どもの時に覚える英語116フレーズ【178】 - Bing video」。このサイトでは日本語が示され英語が示され繰り返される。留学感は全くないし機械的なドリルで面白味もないけれど、逆に機械的ドリルとしておすすめ。聞き流しにも、シャドーウィング用にも使える。生徒用。その次にShaw Englishの初級講座がよいかもしれない。

*6:この意味で、本稿は、担当教授から少しほめられた私のCALL個人史 - amamuの日記 (hatenablog.com)の延長上にあるものと言ってよい。

*7:英語を教える技術を評価する場合、TESOLなどの資格取得や学歴などもサイトに書かれている場合はチェックしたが、指導経験のキャリアも小さくない。また意欲・情熱の有無もある。さらに中学生など初級者の場合、あまり専門的過ぎても生徒に合わないこともある。英語を教える技術については、動画(授業)を実際に見て選んでみた。

*8:国際的コミュニケーションを考える際に、すべて英語で行くというのは、英語が母語の人間にとっては、母語獲得以上の苦労が全く必要ないわけで、わたしたち日本人が英語を必死に学んで、おそらく不十分な到達の英語で交流することになるのは大きな不公平を感じる。これからの時代は多言語コミュニケーションが望ましい。英語教師を選ぶ際にも、最低限外国語で苦労した経験をもつ英語教師に学びたいと考えるのは人情だろう。

*9:たとえば、Learn English with Gillでは、UKのアクセントと方言のレクチャーがあった。Learn British accents and dialects – Cockney, RP, Northern, and more! - Bing video

*10:英語学習では、SV感覚が重要 - amamuの日記 (hatenablog.com)

*11:版権はどうなっているのだろう。ロアルド・ダールは版権が取りにくいと聞いたことがある。

*12:ルークさんは、リヴァプールで大学を卒業(メディアとカルチャースタディ専攻)したが当時は就職状況も悪く就職は決まっていなかった。知人がスペインで英語を教えていてバルセロナのビーチで遊んでいると聞いて、英語は母語というだけで文法はわからなかったが、英語を教えるのもよいと考え、突然、ハイテク・ロボットのイメージの日本に行くことにした。ヒースロー空港で飛行機に乗るとき突然不安に襲われたが、日本のNovaで働く。異国で、イギリスとは違う天候のもと、ビッグベンのようなチャイムが鳴っては10分間の休憩時間中に次の授業の準備をして、毎日9時間、5日間。3か月低給で吉野家の牛丼で済ませ、疲労困憊して病気になる。日本で病気になった話は二度ほど聞いたことがある。ルークさんを知るには、日本で扁桃腺を腫らして病気になった話Sick in Japan: 日本の病院に入院することになった経緯 (LEP#118より) - YouTubeがおすすめで面白い。鎌倉の大仏付近でニルヴァーナのドラマーにばったり遭遇した話など、ルークさん自身も学生時代よりドラマーだったり、ギターを演奏したり、音楽好きのようだ。経歴からして、ルークさんはたたき上げの英語教師といえる。

*13:Why are there so many accents in the UK? LEP Video Podcast - Learn English with Luke Thompson - Bing video

*14:さまざまな英語(Englishes)の分野はまだ深められていないので、具体例を示すことができないのが残念である。LingQを主催しているSteve Kaufmann 氏はスウェーデン生まれで国籍はカナダ。ただ日本語も含めた多言語話者であり、例外扱いしないといけないだろう。パリで語学学校を主催しletthemtalktvのGideonさん。かなり個性的。インド系英語と思われるThe Urban Fightはかなり個性的。チェックし始めているが、十分に深められていると言える段階にない。Shaw English のエスター(Esther)さん。アジア系のアクセントを感じる。国籍はアメリカでカリフォルニア大アーヴァイン校卒。初級者にうってつけの先生だ。

*15:English with Lucyで audio soap-operaとして、比較的短い15分くらいの"The Archers" (BBC radio 4) をすすめていたが、聞いたことがないのでわからない。

*16:ティーブ・カウフマン氏とキースさんとのインタビューは面白かった。以下を参照のこと。「うまく話せるようになるには、たくさん話さないとなりません」「エレガントな言葉の使い方は、ネイティブスピーカーの音声の訛りまでマスターしなくてもできます」(カウフマン) - amamuの日記 (hatenablog.com)

*17:ワイヤレスヘッドフォンのBose QuietComfort 35 II を購入した - amamuの日記 (hatenablog.com)

*18:パソコンにつなぐUSBマイク Yeti を購入した - amamuの日記 (hatenablog.com)

*19:英語史でいえば、英語の語彙について英語史的に英語の先生が授業したものに、GillさんのDiscover the History of English - YouTubeなどがある。そろそろ語源を学ぶべき高校3年生やかけだし英語教師にとって、20分程度のこの講義でも大雑把な認識は得られるだろう。ところでイギリス語の語彙形成で、こうしたことが知りたければ、なんといっても"Instant Vocabulary" by Ida Ehlich(pocket)がお薦めだ。ラテン語ギリシャ語の語源や派生語、接頭辞、接尾辞などを知りたい意欲的な高校三年生の必読書と、私は勝手に思っている。

*20:たとえば、既存の歴史認識に大きな一石を投じたHaward Zinnのch 01) Columbus, The Indians, and Human Progress - YouTubeのaudiobookなども利用できる。

*21:本稿を書き下ろすために、実際いろいろなYouTubeを見てみた。YouTuberの資料はまさに厖大で、以下は私が閲覧したほんの一部。To Fluency( UK) なども面白い。To Fluency( UK)  /  Interactive English(USA)  /  Papa English papa teach me with Aly (UK)  / mmm English (Australia) / English with Lucy (UK) / Learn English with Gill(UK) /Learn English with EnglishClass101(USA)