ようやくマオリ語の試験が終わった

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 マオリ語の試験がようやく終わった。
 マオリ語の試験は、こんな具合だった。
 まず、綴じられた問題用紙が配られ、5分間は問題を解かずにどんな問題構成になっているのか全体を見なさいと言われた。その後、リスニングの問題が30分くらいだろうか。リスニングは、例の家系図のリスニングが全くといっていいほどできない。そのあと、書く試験に移る。通常は、解答作業が終わっても、教室を出てはいけないのだが、ヘミは、黒板に、終わったものは静かに退出してもいいと書いてくれた。
 私の隣のホアニが一番早く退出した。ホアニに「昨日はどうしたの」と試験前に聞いたら、都合がつかなくなってしまったと謝っていた。
 次にハワイ出身のアリスが早かった。私もこれ以上書くことがないので、退出することにした。講師のヘミが、私に向かって微笑んだ。
 図書館に行って、空いているパソコンがないかなと見ていると、全く空いているパソコンがない。最近は、図書館も混んでいて、パソコンの空きを待っている学生が少なくない。昼間は、自分のパソコンを持ってきた方がよさそうだ。
 図書館の外に出ると、マオリのデビッドも試験を終えてコンクリートの階段のところに座ってくつろいでいる。試験のことを話題にすると、とにかく試験準備をして、学習のまとめをおこなうことは自分たちのマオリ語学習にとって役に立つと、互いに確認し合った。そこにジュピターが来た。私たちは午前の試験を受けたが、奴は午後の試験を受けるのだろう。私が、友達でも試験の内容は漏らさないよと言ったら、笑ってた。ヘミのことだから、午後の問題は、多少は問題を変更していることだろう。
 デビッドも、ジュピターも、10チャンネルのマオリ語テレビ放送をよく見ているという。「何がお薦め」と聞くと、デビッドが夜8時からの「コーレオマイ」が、同じ番組を週にいくつかやるので、わかりやすいと言っていた。ジュピターが夕方6時30分からのものも、字幕が出るので勉強になるよと言ってくれた。
 10チャンネルでマオリの番組をやっているのは私も知っていたし、講師のヘミも、テレビを観ることを薦めていたけれど、ジュディに遠慮して私はマオリの番組をあまり見ていなかった。アレックスとジュディのお気に入りは、なんといっても1チャンネルのニュース番組で、こちらも私としては、イギリス語の勉強になるので、見ないといけない番組がたくさんあって困る。大学の授業が休みになったら、イギリス語の番組もマオリ語の番組も、両方とも本格的に見てみたいものだ。
 「二週間の休暇を楽しんでね」と、デビッドとジュピターに私が言って、私たちは別れた。