カ マー タオタオ トー パーレティ(「ポリッジが冷めるよ」)

お手軽シーフード雑炊

 「カ マー タオタオ トー パーレティ」(Ka mātaotao tō pāreti)という表現は、マオリ語の初級の教科書(“Te Kākano” John C. Moorfield)から引用したのだけれど、これは「ポリッジが冷めるよ」という意味だ。
 マオリ語教室で、いま習っている会話の設定だけれど、昨晩ダンスをして帰宅が遅くなった娘がなかなか起きないものだから、母親が起こそうとして言うセリフだ。「朝食ができているよ」、「ポリッジが冷めるよ」(The porridge will get cold.)というわけだ。
 それで、この文頭のKaだけれど、動詞の助詞のようなもので、通常、特定の時間をあらわさないのだが、しばしば「未来」として使うらしい。mātaotaoは、be cold/coldで、tōはyourで、pāretiは、借用語でporridgeだから、「あなたのポリッジが冷めるわよ」という意味になる。
 講師のヘミは、この教科書を使ってずっと教えているので、この「ポリッジが冷めるよ」という一文は、忘れようたって忘れられないと笑って言ったから、教室で私も大笑いした。