現在進行形、現在完了形、未来形、そして過去形をならう

 マオリ語の文法は、私の習熟度とはお構いなしにどんどん進み、時制としては、「現在進行形」「未来形」「現在完了形」「過去形」の範囲に入ってきた。
 日本の中学校の英語教育でいえば、私が今やっているマオリ語の文法事項は中学二・三年のレベルかもしれない。語彙もどんどん増えてきていて、語彙の洪水状態だ。一日2時間の授業が週2回あるから、50分授業なら週4回というペースではあるけれど、私が7月から習い始めてまだ二ヶ月しか経っていない。だから授業速度は、結構早いと言える。いまの私がどんな状態に置かれているのか、想像できるであろう。
 はっきり言って、未消化である。ただ、正確な理解はまるでダメだが、なんとなくマオリ語に慣れてきたことは確かだ。
 なんというのか、中学校の3年間、イギリス語をやったけど、全く身についていない中学三年生みたいなものだろう。Thank you.とか、How are you?といった日常会話のミニフレーズに抵抗はない。ただ、正確な知識というと、まるでダメな状態。それでも、bookとか、penとか、schoolとかのマオリ語の基本単語はすでに定着している段階といえば、想像していただけるだろうか。
 高校時代、私は化学が苦手だったのだけれど、学校でやってみないと、苦手意識も生まれなかったろうと思う。だから教科で全く触れたことがないというのは、よくないと思っている。学校の科目では、全て好きなものだけをやらせる選択性にすべきという議論がよくあるけれど、何が好きなのか、やってみないとわからないではないかというのも私の考えの中にある。ただ、やらせ方はある。嫌いになるようなやらせ方なら、やらない方がいいというのはまた別の話である。自分で何が好きなのか理解できるようになったら、選択性にすればいい。高校生の後半や大学生になれば、選択できる力もついているだろう。
 マオリの講師ヘミは、kuaは、イギリス語のhave/hasの役割だと説明して、私はそれなりに理解したけれど、kuaは、「行為が開始され、その行為が終わったか終わっていないか、明確でない場合が多い」とあるから、イギリス語の現在完了のもつ「完了」のニュアンスは無いことになる。
 Kei te ako ahau i te reo Māori. (I am learning Maori.).
 Ka ako ahau i te reo Māori. (I am going to learn Maori.)
 Kua ako ahau i te reo Māori. (I have leaned Maori.)
 I ako ahau i te reo Māori. (I leaned Maori.)
 今日、チュートリアルに行くと、来週またマオリ語による口頭発表だと告げられた。
 口頭発表のテーマは、自分の専門学科についてで、昨年は何の科目(ペーパー)を取った、今年は何の科目(ペーパー)を取ったというもの。文法的には、過去形を使わせるのが主旨だろう。
 再度、作文を書いて、添削をしてもらって、覚えて発表しないといけない。
 応用言語学の課題3の締切りも近づいている。
 ということで、相変わらず、私の大学生活は忙しいのである。