OTの新譜「LION」をかけながら、昨日車でテラパ(Te Rapa)の魚屋さんまで行った。東京には空が無くなっちまったけど、ニュージーランドの空は本当に広い。
雨が降ったと思ったら、すぐ晴れたりするけど、道路の向こうに「スカイウォーカー」が歌っているようなきれいな青空が、ニュージーランドではどこまでも広がっていた。
どっちだろう
いいとこは
しあわせなところは
ぱっと見の
イメージでは
どちらも似たよな
どんくらいの
いい事が
しあわせと呼べるんだ
OTの新譜「LION」は、各曲がバラバラな印象なのだけど、音楽的にはとても充実しているアルバムだ。その意味では、バンドとしてOTはこれがやりたかったのね、とわかるアルバムだ。
良質の仕事ですね。中途半端な仕事をし続けている俺でも、きちんとした仕事をしたいな、という気分にさせてくれる稀有なアルバムだ。
それでも、他のミュージシャンの追随を許さず、ぶっちぎりですでに先を行っているOTに、さらに先に行ってもらうためには、ロックとしてもっと怒りの歌詞を書いて欲しいという俺の気持ちに変わりはないけど、ね。
それに、音楽的に充実したコンセプトアルバムであっても、歌詞と内容としてのコンセプトアルバムとはいいがたい。
音楽的にも、そして歌の内容としても、どちらの点でも充実したコンセプトアルバムを作って欲しいな。
OTならできると思うんだけど。「とぼけてる顔で実は頑張っている」「とぼけてる顔で実は知っている」のがOTだと思うんで。「輝く明日に向かって、バラ色の人生に向かって」、ね。
大きい空から
雲がむかえに来て
空飛んでる気分だったんだ
OTのこの音と歌詞は、本当にぶっ飛んでる。ニュージーランドの青空に似つかわしい。日本語のわからない奴にはわからないだろう。それがちょっぴり俺の優越感をくすぐる。
あの大きい空より
もっと大きい気持ちで
聞かせたい気分になったんだ