今私がお世話になっているこの素晴らしい家は、以前に土地を買い、そこに小さな家があったのだが、図面を引いて、議論に議論を重ねて、家族として満足できるものを建てたという。
彼はエンジニアだから、人間の動線などにとてもうるさい。
実際に木材を使って、実測して、家のイメージをつかんだという。
それで私は合点がいった。
この家の台所などは、ほぼ真四角なのだ。それから、地下室と一階、そして二階に荷物を送るエレベータがあったりする。ちょうど、新宿かどこかの中華そば屋か、居酒屋にあるような食べ物を運搬するエレベータのような雰囲気である。
前にも紹介したように、ソーラーヒーターシステムもそうだ。
ということで、この家がとても機能的である理由がようやくわかった気になった。
この家は、エンジニアが建てた家なのである。
トニーは色の配色などは気にしないといって、それはジェニーが得意な分野だというから、ちょうどいい組み合わせの夫婦なのだろう。
実際に家を建ててみて、気に入らない点は何と聞いたら、庭の方にもう少し広げて建てるべきだったという。
彼の反省のコメントを聞いていたら、やはり発想が、エンジニアのそれだと感じた。