マオリ語委員会を訪れる

 こうして道を尋ねながら、マオリ語委員会(Māori Language Commission)を訪れた。
受付のマオリ女性と楽しく会話をして、担当のマオリ女性を紹介してくれた。
このマオリ女性は、政策立案者のスタッフの一人で、知的で、ちょっぴりクールな感じのする女性だった。
 マオリ語人口がどれくらいいるのかなどの基本情報ならば、毎年の報告書など、現在の基本資料は、ほぼインターネットでアクセスできるようになっていることを彼女に確認した。
 マオリ語を流暢に話す人は5%くらいだという話を私はタミハナから聞いていたのだが、この数字を彼女に言うと、実際はもっと多いという統計があるが、マオリ語を流暢に話す高齢者は毎年亡くなっている。その意味で、こうした数字をきちんと出すのはむずかしいと彼女は言った。
 マオリ語の公用語化をかちとったといっても、マオリ語が広がっていくか否かという点では、大言語である英語の前にあって、それほど簡単なことではないということが、彼女の話から、私なりに理解できた。
 物腰はクールな彼女であるが、貴重な各種資料をいろいろともらうことができた。
 公用語化関連のワイタンギ審判所(Waitangi Tribunal)のレポートも見せてもらったが、所轄が違うので、それを直接渡すわけにはいかないので、ワイタンギ審判所にも行くといいと彼女に勧められた。
 今後何か質問があればと、彼女の名刺ももらうことができたのは私にとっては、大きな意味があった。