ワイタンギ審判所に出かける

 首都ウエリントンには重要な諸機関がある。
 ワイタンギ審判所(Waitangi Tribunal)もそのひとつである。
 もとは、マオリ語委員会の対面にあったようだが、今は場所を移していた。
 受付のマオリにいろいろと話を聞いてみると、今は無料でこの報告書を渡していないので、政府刊行物を扱っている本屋に行けと言う。その書名と本屋の名前と住所のメモ書きをしてもらって、ワイカト大学(The University of Waikato)内にもあるこのベネッツという本屋に行ってみた。
 残念ながら、私が欲しい報告書は今は切らしているという。
 「わざわざ日本からこの報告書が欲しいために来たのに」と、私は少し大袈裟に言ったのだが、それでもこの本屋の従業員数名の反応は鈍かった。
 特別に感じが悪いというわけではないけれど、マオリ語にはあまり関心がないようだ。