どこの学校も大差ない

 次はお隣の大学教授のニックと話をして私が感じたことだ。
 ニュージーランドの大学は、ブランドではない。
 おそらくオークランド大学がニュージーランドではトップの大学と言われているが、どこの学部・学科でもいいから、オークランド大学に進学したいというような、日本にありがちな、無内容・無目的に、にむやみやたらにオークランド大学ならどこの学部でもいいというようなブランド意識は少ないのだろう。
 大学名よりも、学部や学科が重要だし、高校にしても、大学にしても、どこの高校、どこの大学というより、その生徒がどのような成績なのかが、むしろ重要だという。
 だから、オークランド大学で成績不振の者よりも、別の大学で優秀な生徒の方が望まれる学生だという。
 大体私も経験したが、大学の勉強は結構大変だ。大学生や大学院生という立場に甘えているわけにはいかない。次から次へと課題をこなさないとならないからだ。
 そもそもニュージーランドでは大卒も少ないし、何がなんでも大学へ行って欲しいというような保護者の無内容な競争意識がないのがニュージーランドの一般的傾向のようだ。
 日本とかなり違うと言わなければならない。