NZ教育

どこの学校も大差ない

次はお隣の大学教授のニックと話をして私が感じたことだ。 ニュージーランドの大学は、ブランドではない。 おそらくオークランド大学がニュージーランドではトップの大学と言われているが、どこの学部・学科でもいいから、オークランド大学に進学したいとい…

ニュージーランドの学校は入る際に激しい競争があるわけではない

大体私のホームステイしている隣の夫婦は、旦那のニックは大学教授、奥さんも英語を教える教師で、二人で働いているが、公立の男女共学志向はあるけれど、私立志向はない。 隣の大学教授のニックの話だと、息子の友達で数学が抜群にできる友人がいるが、両親…

学費の高い私立の学校もある

私が訪問したインターミーディアットの事務の女性から聞いたのだが、彼女の子どもは私立学校に通わせているという。 私の印象だと、彼女は、結構、教育ママだ。 大学進学へは、以前は統一テストのようなものがあったのに、今はそれがないので、シェークスピ…

ニュージーランドのスポーツで大切なこと

ニュージーランドのスポーツの精神は、まず、楽しむことだ。 さらにPlay Hardだが、Play Fairである。つまり、全力を尽くすが、フェアプレーに徹するということだ。 以下は、インターミーディアットの生徒心得だが、この高校も同じようなものだろう。 enjoy …

インターミーディアットの子どもたちが行く高校を訪ねる

私が訪問したインターミーディアットの多くの子どもたちが行くであろう高校を訪ねてみた。 ちょうどパークで体育の授業が始まっていたので、見学をしてみることにした。 まず、広大な芝生のパークを男女で走っている。ところどころにハードルがある。リラッ…

フルプライマリとインターミーディアット

インターミーディアットは、Year 7とYear 8だから、12歳と13歳の少年・少女が通う学校である。 ハミルトンのような都市部では少ないが、フルプライマリという小学校は8年間という長期にわたる。インターミーディアットの校長代理と話をして互いに同意し合っ…

抱えている困難を聞いてみると

シングルマザーで、子育てをするケースが増えていて、母親が子どもを引き取ることも多く、母一人、息子三人なんていうケースもある。すると、息子にとって父親モデルがないので、子育て上、どうしていいかわからないということがあるようだ。 これはいずこも…

教科の基本は、英語と数学

以前は、統一テストがあったようだが、今は廃止で、生徒の能力をどう評価するのかが大変むずかしい状況になっているようだ。 教科の中心は何かと質問をすると、英語と数学だという。 例えていえば、これは「国語」と「数学的言語」ということになろう。 ニュ…

医学でなければ、大学に入るのはそれほどむずかしくはない

高校進学後の、大学進学についても聞いてみた。 医学に行くには、理数系の成績がよくないといけないし、医学ほどではないけれど、法学に行くためにも、同様だ。関連する科目の成績が好成績で、いわゆるAクラスの生徒である必要があるという。 だけれども、英…

この学校は、日本の学校と交流を続けていた

実はこの話はインタビューの前に校長代理からたくさん聞かされたのだが、ハミルトンは、埼玉県の浦和市*1と姉妹都市であり、1984年に浦和市のサッカーチームがハミルトンを訪れ、1986年に再度、浦和市のサッカーチームがハミルトンを訪れ、翌年1987年には、…

公立学校の言語教育

この学校への応募書類を見ていたら、「家庭で話される言語」(languages spoken at home)という欄があった。 日本では、問われることもないこの質問事項は、多文化主義や多言語主義の今日、当然聞かれるべき質問事項であろう。 英語が母語ではない子どもたち…

平等主義と中流階層

統計的にきちんとおさえているわけではないが、ニュージーランドの社会構成では、もちろん少数の特別な金持ちの層と低所得者層がいるけれども、社会を支えているのは圧倒的な中流階層であると、よく言われる。そして、この中流階層の暮らしぶりは、豪華・豪…

ニュージーランド社会のエトス(気風)には驚かされる

ニュージーランドでは、クラブや委員会など、ボランティア活動が盛んだ。大体、そうした組織に加入している。 この校長代理は、クリケットのクラブや委員会活動をしているというし、私のホストファミリーのアレックスも、ゴルフのクラブや委員会活動に従事し…

お金集めが学校運営の基本

授業料は、年間、一人の生徒につき60ドル。面白いのは、二人以上の場合は、ディスカウントがあって80ドルだということだ。この授業料は、四分割して支払うことも可能だ。 施設使用関係の工学費用(Technology Fee)というのがあって、大体はコンピュータ関係だ…

ニュージーランドの全体の教育についても聞いてみた

ニュージーランド全体の教育制度についても聞いてみた。 まず、幼稚園教育だが、女性が働きたいという要求のもとに、私立の幼稚園教育や保育園が増え、今やビッグビジネスになっているという。 その後は、いわゆる小学校(primary school)だが、Year 1から、Y…

学校で大切なことは、教育権と学習権

オセアニアの学校では、どこでもこうしたモットーがあるに違いないと私は推測しているのだが、この学校のモットーも、以下のように極めて簡潔に叙述されていた。 (1)教師には、教える権利がある(Teachers have the right to teach.) (2)生徒には、安全で安心…

インターミーディアットの生活指導

これはこの学校に限ってのことだが、生活指導について、保護者向けの小冊子から私が読み取ったことを書いてみることにしよう。 まず、ユニフォームが決まっている。 とくに、日焼け対策(Sun Safe Policy)というのがあり、学校指定の帽子を被るか、別の帽子を…

インターミーディアットの教科指導

科目は、GP*1、いわゆる一般開業医(General Practitioner)の例えを持ち出していたが、ホームルーム教師が大体教え、プラスさまざまな特徴のある科目を学ぶという。 コアキャリキュラムとしては以下のものがある。 読解(Reading) 英語(English) 数学(Mathmati…

インターミーディアットの学校の構成と規模

ハミルトンにあるこの学校は公立のインターミーディアットスクールなので、Year 7とYear 8の二年間の学校生活であり、年齢は12歳から13歳という年齢である。 学校の生徒数は、600名ほど。 教員数は、35人ほどのフルタイムの教師と、補助教員がいる。 生徒の…

演劇教育で感銘を受けたインターミーディアットスクールを訪問する

これも昨日のことだが、アラジンの演劇で私が感銘を受けた地元のインターミーディアットスクールを訪問し、話を聞いてきた。 実はインタビューをする前日に訪問をしてインタビューの約束を取りつけていたのだが、女性の校長は現在病気で、男性が校長代理をし…

官僚的で意味のないことはやめて、意味のあることをやれる勇気をもてるか否かに問題解決はかかっている

学力低下問題は、信頼するに足る識者たちが以前から指摘していることだ。 真の知識人は、勇気を持っているからたじろがないけれど、理解のはやい頭のいい人たちは、意地悪く言えば、それ見たことかと、多少はしらけて傍観していることだろう。 今の日本は、…

問題は、ヘルプの思想で、教育環境をつくれるかどうかにかかっている

教育は、ヘルプの思想で生徒を守り育てる環境をつくってやらないといけない。 もちろん学習内容は、上から押しつけてはいけない。生徒や市民、教師、大人が学校では何を学ぶべきか自主的議論の末に決めるべきだ。そうして決められた学習内容なら、学んで自分…

日本の学力低下問題をどう考えればいいのか

二日前に、日本の「最近の新聞報道で、最近の子どもが勉強しなくなっているというけれど、面白いフィールドと面白い勉強がなくなってきているからではないか。勉強しなくなってしまったことを、子どもだけのせいにするのは、全くのお門違いだ。子どもを非難…

地元の中学校のミュージカル劇に感激する

隣に住む11歳のサブリナは、ロトルア小旅行のときにケーシーの世話でお世話になった女の子だが、彼女も今夜の劇「アラジン」に商人役で出演するという。 ニックが車で迎えに来てくれた。サブリナのお姉さんも一緒で、ハンナは昨日見たので今日は留守番らしい…