私が訪問したインターミーディアットの事務の女性から聞いたのだが、彼女の子どもは私立学校に通わせているという。
私の印象だと、彼女は、結構、教育ママだ。
大学進学へは、以前は統一テストのようなものがあったのに、今はそれがないので、シェークスピアのロミオとジュリエットの台本をもとに心理学的に分析して作り上げた娘のスピーチと、他の高校のラグビーだけやっているような学生の単純なスピーチと評価が同じだなんて、私には理解できないと大いに不満を述べていた。
ハミルトンには、公立学校とは違った雰囲気の私立学校もあるから、娘の通っている私立学校を一度見学するといいと私に薦めた。
彼女の薦めに従って、その高校も訪問してみた。
ただこうした私立学校の学費は高い。
いいものには金がかかるということなのかもしれないが、年間の学費だけでも、1万1922ドルもする。
以下の数字は全て年間。
- 授業料 1万1922ドル
- 授業料保険代 238ドル
- 寄宿代 9672ドル
- 寄宿代保険料 193ドル
- 昼食代(寄宿生以外) 1080ドル
- 同窓会費 70ドル
- 保護者会費 40ドル
- コース費用(一回だけ) 645ドル
- 応募費(寄宿生以外) 475ドル
- 応募費(寄宿生) 675ドル
- 英語が母語でない生徒用 グループ指導(1回のセッション) 16ドル
- 英語が母語でない生徒用 個人指導(1回のセッション) 37.5ドル
これはキーウィの生活意識からすると、めちゃくちゃ高いと言わざるをえない。
この私立学校の校長秘書の話だと、オークランドのどこかのグラマースクールのように、エリートばかり集めているというのではなく、いろいろな生徒がいた方がいいという考え方で、この学校は選りすぐりの生徒ばかりではないと言っていた。
けれども「必要にして充分」が生活の基本であるキーウィにとって、私立のこうした学校を選ぶということは、かなり教育にお金をかけることを厭わない保護者であることは間違いない。