チャンギ空港の荷物受け取りは、出国手続きをしてから、自分の荷物を取るシステムになっている。
税関も簡単で、すぐ出ることができた。
現地時間で夜の8時30分に着いたのだが、最後の最後までコロマンデル半島に出かけたりしていた私は宿は何も予約していない。
簡単・お手軽・便利なシンガポールなら、私に代わって電話をしてくれるインフォメーションセンターもあるだろうと思っていたら、ホテル予約係を見つけたのでヘルプを求めてみた。ところが、安宿には電話をしてくれないようで、自分でかけないといけないとのことだ。
仕方がない。まずATMでシンガポールドルをおろす*1。
テレフォンカードは両替で扱っていた。20ドルもかけるとは思わないが、20ドルが最低のカードだと言うのでこれを買う。
空港内の初老の中国系男性の英語はうまくなかったりするが、みんな英語を話す。そして、チャンギ空港の人たちはみな親切である。
安宿に電話しようと私がロンリープラネットガイドブック*2を立ち読みしていると、英語を母語とする白人男性が、「ちょっと表紙の裏を見せて」と私に言って、彼の貨幣とシンガポールドルとの為替レートを確認している。「訪問先では、貨幣価値のイメージをつかまないとね」と私が言うと、にっこり笑った。ちゃっかりした奴だ。
ロンリープラネットであたりをつけていたバックパッカーズモーテルに電話をかける。公衆電話にカードを入れて8桁の番号を押すだけだから、アメリカ合州国なんかよりもずっと簡単だ。
一軒目は、満室。二件目のマッケンジーホステル(MacKenzie Hostel)は泊まれるというので、シングル32ドルは高く感じたが、この部屋を予約した。