お金の量に比例しない豊かな暮らし

コロマンデル半島

 テレビ東京の「月10万円で豊かに暮らせる町&村」という番組を見た。
 番組の中で、沖縄の西表島でラーメン店を営む夫婦が登場した。
 子育ては海に近い沖縄でということで都会から引っ越したらしい。
 旦那さんは、遊びでカヌーをやっている。
 沖縄の西表島の暮らしぶりを見て、これはアオテアロアニュージーランドだと思った。
 日本では、沖縄など、都会から遠く離れないとできない暮らしかもしれないが、アオテアロアニュージーランドでは、それほど遠くへいかなくても可能な生活だ。
 資本主義の世の中だから、お金が全くなければ、幸せにはなれないかもしれないけれど、お金がたくさんあるからといって必ず幸せになれるとも限らない。
 お金の管理学で大切なことは、意味ある使い方をするということだ。幸福感とお金の多い少ないは比例しない。
 それに都会では賃金は稼げるかもしれないが、出費も多い。たくさん稼げたって、たくさん出て行けば、経済的にも金は残せない。それに日本の都会暮らしは、環境的に豊かな暮らしとは程遠い。
 西表島での生活は、魚も野菜も自給自足に近いから、お金がかからない。ハミルトンで私が世話になったホームステイの家庭の暮らしぶりに近いものがある。さらに金で買うことができない豊かな自然や、のんびりとした時間がある。
 豊かさとは、余暇の時間と生活環境の、まさに実質が大切なのだ。