古代の航海を追体験しながらホクレアがハワイから日本をめざす

amamu2006-10-06

10月6日付けのIHTのThe Asahi Shimbunに、”Retracing an ancient voyage from Hawaii”{「古代航海をハワイから追体験する」という記事が載っていた。
 ファイバーガラスでつくられた19メートルの伝統的なカヌーを用いて、日本をめざし、ハワイから1万キロを旅するという。
 言うまでもなく、その昔、ハワイに住んでいた人間たちは、太陽と星をたよりに太平洋を航海していた。海が主要な交通網であった。
記事の中に、次の一文があった。
「「ともに海洋民族であった二つの人びとを結びつけるという意味で、ホクレアの日本への航海は歴史的な事業になる」と、「それはまた、現代の日本にとって、大洋を通じての回路を考える機会となるかもしれない」と、星川淳氏は「星の航海師」の中でホクレアについて紹介している。」“Hokulea’s voyage to Japan will be a historic event in that it brings two seafaring peoples together,” said Jun Hoshikawa, who wrote about the Hokulea in his book “Hoshi no Kokaishi” (sailor of the stars). “It may also serve as an opportunity for modern Japan to forge links with others via the ocean.”
 1976年に初めて出航したホクレアはチリ沖にあるイースター島、そしてニュージーランドへも出かけているという。
 これまで何度か紹介しているように、ニュージーランドのことをマオリ語でアオテアロアといい、このアオテアロアと、ハワイ諸島、そしてイースター島、これらを結んだ三角地帯のことをポリネシア文化圏と呼ぶ。
 こうした太平洋の回路を考えるという意味で、ホクレアのような取り組みは確かに絶好の機会を与えてくれるのだろう。