"slackers"

amamu2006-02-23

 もともとはアエラの記事だが、IHTで、”Call ‘em slackers if you want, but they like it that way”という記事を読んだ。
slackerとは、「怠け者」のことを言うが、Oxford Dictionary of Englishによれば、slackerとは、主にアメリカ英語で、”a person who evades military service”(「兵役拒否者」)、さらに、”a young person (especially in the 1990s) of a subculture characterized by apathy and aimlessness”(「スラッカー」)という定義がある。
 ジーニアス英和大辞典によれば、主にアメリカ英語で、「1990年代の無関心・無気力・無目的・高学歴の若者」をさすとある。今流に言えば、ニートということになるのかもしれない。
 所得の分配政策により、日本の経済格差は拡大していると多くの国民が実感している*1。24%が貯蓄ゼロという資料があるから、いわゆる格差社会である。
 結婚できない女性をさす「負け犬」(underdog)という語彙も、先の記事では使われていた。
 この「負け犬」も、それから「勝ち組」「負け組」という語彙も、こうしたコトバは実に嫌なコトバだと思うけれど、日本は人口も減ってきて、競争社会でない社会が求められているにもかかわらず、競争社会を維持するためには、こうした語彙が権力者にとって都合のいいコトバであるに違いない。

*1:2月27日の新聞で、生活保護100万世帯。10年前の1.6倍という報道がされた。