イラクから帰ってきた自衛隊員の自殺は何を意味するのか

amamu2006-03-11

4 Iraq veterans in Japan commit suicideという記事がIHTに掲載されている。
 これによれば、「断定はできないがおそらくトラウマが原因で、イラクから帰ってきたうちの四人の日本人兵士がこれまでに自殺していると、金曜日に発表された」(“Four Japanese soldiers have killed themselves since returning from Iraq, possibly because of trauma from the war, a news report said Friday,”)とのことだ。
traumaはすでに日本語に入ってきているけれど、"trauma is a very severe shock or very upsetting experience, which may cause phychological damage."(Cobuild)ということだ。
 記事は続けて、「自衛隊も四人の死を認めているが、『自殺の原因を特定することはむずかしい』と述べている」(”A Japanese Defense Agency spokeswoman confirmed the four deaths, but said that it was “difficult to identify the reasons for their suicides””)というけれど、こうした問題がベタ記事程度の扱いで済まされ、ジャーナリストによって徹底した報道がされる気配がないのはどういうことなのか。*1

*1:週刊金曜日」3月24日付のNO.599には、「隊員の遺族が告発する異常事態 息子は自衛隊に殺された」という記事があり、今年度だけでも93人もの隊員が自殺しているという。その原因のひとつに「イジメ」があるのではないかという指摘がされている。あまりにもひどいイジメの場合、イラク派遣の間はイジメから解放されるので、イラクのほうがましとの見方もあるという内容が紹介されている。