昨日の朝日新聞にシンガポールの抗日の曲「熱血」についての記事が載っていた。
その記事の後半部分で、次のような箇所があった。
「英植民地時代に育った老人たちは意味も分からないまま覚えた讃美歌を今も歌う。シンガポールは70年代末に英語教育を全面的に導入した。ハーモニカは、中止になった中国語による学校教育の象徴だった。「自分の母語が奪われるのは恐ろしいことだと思う。中国語だけを話してきた人は中国語教育がなくなって疎外感を感じている。彼らは声なき世代、失われた世代。それを象徴するのがハーモニカなんです」 国民の8割を占める中国系住民のうち、家庭で英語を話す人は90年の19.3%から00年には23.9%に増えた。北京語も30.1%から45.1%まで増えたのに対して、福建語、潮州語、広東語などをもっともよく話すと答えた人たちの割合は、50.3%から30.7%まで減っている」。
「まずは母語を大事にすること」、そして、「母語を大事にした上で外国語を学ぶこと」が外国語学習の基本姿勢であり、前者に対してはマオリから学ぶべきでること、「反面教師」に過ぎないかもしれないが、不自然な外国語を話す姿勢についてはシンガポールから学ぶべきであると少し前に書いたけれど、シンガポールもマオリから学ぶことが必要であるようだ。