昌徳宮を歩く

 朝食に、あわび粥を食べて、今日の観光は、昌徳宮(チャンドックン)だ。
 若い韓国人の日本語ガイドに聞いてみると、小泉首相靖国参拝で韓国を訪れている日本人観光客が問題に巻き込まれることはほとんどないだろうと言った。ただ、パゴダ公園など、集会やデモがおこなわれそうな場所は避けた方がいいだろうと忠告してくれた。旅行会社から特別な指示はどうやら出ていないようだ。
 さて、昌徳宮は、自分ひとりで勝手に敷地内を歩くわけにはいかない*1ようで、敷地内を案内してくれる専門ガイドがいるので、そのガイドに従って、グループごとにまわることになる。それで、この時間が決まっているのだが、日本語ガイドによるツアーが一番多く設定されている。つまり、これはいかに日本人ツアー客が多いかという証拠である。
 暑い日差しの中、広大な敷地内を、大人数でまわる。
 韓国人の日本語ガイドさんも、暑い中、韓国の民族衣装を着ていて、大変そうだ。
 1997年に世界遺産に認定された昌徳宮(チャンドックン)だが、李氏朝鮮第3代国王太宗の時代1405年に離宮として建てられた。
 ここも豊臣軍によって焼失。景福宮が再建される19世紀中葉まで、代々の国王はここに住み、執務をおこなった。
 昌徳宮には、芸術的な建物が残っている。
 秘苑(ピウォン)が自然の姿を残す風光明媚な庭園で印象深かったが、秘苑というのはどうやら日本人によって名づけられた名前のようで、こちらでは後苑(フウォン)というのだそうだ。

*1:昌徳宮でも、木曜日は、各自勝手に見学できるようだが。