最初に立てた韓国の旅のルート

インサドンのスターバックスの看板

 短期間だったけれど、今回初めて韓国はソウルに滞在する機会を得たが、海外に行くなら滞在はなるべく長くしたいものだと常々考えている私は、当初次のような計画を立てていた。
 それは、釜山から入り、午後から専用車で龍頭山公園、チャガルチ市場、国際市場をまわり、釜山タワーで夜景を楽しみ、この日は釜山に泊まる。
 二日目、三日目は、古都・慶州(キョンジュ)の史跡を巡り、慶州に連泊する。
 四日目は、慶州から安東に向かい、河回(ハフェ)民族村を見学し、民族舞踊(ビョルシンクッ・タルロリ)を見学。安東か三陟に泊まる。
 五日目は、雪岳山国立公園に北上し、車窓から景色を見て雪岳洞に泊まる。
 六日目は、水原(スウォン)、華城見学、華虹門のヨンポ(Yeonpo)で昼食。午後、天安に向かい、独立記念館と時間があれば柳寛順の生家も見学し、ソウルまで走り、ソウルに泊まる。
 七日目は、景福宮閔妃の碑、安重根義士記念館、パゴダ公園、仁寺洞などを見学し、ソウルに泊まる。
 八日目は、光化門、世宗路、戦争記念館などを見学し、夜にナンタ観劇をしてソウル泊。
 九日目に、西大門刑務所南大門市場を見学して、帰国。
 けれど、この旅は価格的に高い。かなり贅沢な旅になってしまった。
 それは、客の人数が少ないのに、日本語ガイド付き、専用車運転手付きという条件だからだ。それにつけ加えて、宿のレベルを下げることができないということも手伝っているだろう。
 これまでパートナーと一緒に行ったアメリカ合州国西部旅行や、家族四人で行ったアイルランド旅行、娘と行ったハワイ島旅行、そして息子と行ったタスマニア旅行は、全てレンタカーを借りての自動車旅行だった。
 アメリカ合州国西部旅行の場合は、レンタカーだけ予約して、宿はその日その日に、町に着いてから決めていた。アイルランドは、ロンリープラネットガイドを使って、レンタカーはもちろん、宿も大方予約してから出発し、現地ではインフォメーションセンターも活用した。ハワイ島タスマニアも、ロンリープラネットとレンタカーが強い見方だった。要するに、私がツアーコンダクターだったのだ。
 ところが、台湾旅行や韓国旅行はそうはいかない。まずコトバができないからだ。韓国のハングルによる表示板では、全く判断もできないから、車の運転なんてまず無理だ。
 今回知り合ったガイドの一人である若い韓国人女性ガイドは、将来、安い宿や市民の家に泊まりながら韓国の古い史跡を巡るツアーをやってみたいと熱っぽく語っていたが、そうした旅が商品ベースにのるような時代に、早くならないかなと思う。
 そうしたツアーあれば、私や私の家族が真っ先に予約を入れたいという希望を持っているのだが。