すでに話題になってからかなり時間が経っているけれど、YouTubeには、さまざまな映像データがアップされている。
建前は著作権を侵害しない動画に限るということだが、実際は違法コンテンツのアップロードが後を絶たず、その一方観る側は、そうしたコンテンツに興味があるから、始末に終えない。
アップロードされていれば、アメリカ合州国の昔のクイズ番組だとか、お気に入りのアーティストの若き日の映像を見ることも可能だ。
私がアメリカ英語を学び始めた頃は、かなり昔のことだから、レコードくらいしか生きた英語として入り口がなかった。
だから小さな覗き窓から異文化を見ているような歯がゆさがあった。
80年代初頭、生まれて初めて合州国に8ヶ月滞在した頃は、サンフランシスコで映画もよく観たが、むしろ部屋でテレビ番組を観ることが楽しみだった。それも大衆的なクイズ番組やトークショーをよく観たものだ。新鮮であったし、レベルもちょうど合っていたからだ。
日本に帰ってからというもの、自宅でもビデオテープレコーダーを使えるようになり映画とシナリオを教材にするようになった。
そしてインターネット。そのインターネットも、初めは電子メールだけだったから、文字テキストだけだった。そうした文字情報の交換だけでも、インターネットの世界に興奮したのだが、その後、音声・画像・映像が使えるようになって、今やYouTubeの時代と、まさに隔世の感がある。
合州国のサブカルチャーに興味がある私にとって、YouTubeの世界が、玉石混合とはいえ、宝の山であることに違いはない。
少なからずそのコンテンツが、違法コンテンツであるということが問題だ。YouTubeは、今後どうなるのか。