マオリチャンネルのマオリオケはなかなかうける

Rattle and Hum U2

 前から書いているように、ニュージーランドのテレビは内容的に真面目なものが多く、最近はチャンネル1とチャンネル10を観ることが多くなった。その昔、アメリカ合州国のサンフランシスコに半年ほど滞在していたときは、イギリス語に慣れるためにクイズ番組やトークショーなどのテレビ番組ばかり観ていたことがあったけれど、今は大学の課題に追われて、テレビを観ている時間があまりない。それでも徐々にいくつかの番組が生活の一部になってきている。程度の差こそあれ、イギリス語もマオリ語も、どちらも私にとっては学習中の言語であるので、観ていてもかなり疲れるのだけれど。
 チャンネル1のサイトはこちら。
http://www.tvnz.co.nz/view/tvone_index_skin/tvone_index_group
 チャンネル1では、ニュース番組のBreakfast、Good Morning、夕方6時からのOne News、7時からのHolmesを観ることが多い。
 Holmesは、サイトからビデオで多少見ることができるようだから、ニュージーランドのニュース番組を日本でも少しは見ることができる。
 チャンネル10のマオリテレビジョンのサイトはこちら*1
http://www.maoritelevision.com/corporate/home.htm
 昨晩たまたまマオリチャンネルの10チャンネルをつけていたら、イギリス語の唄を歌っているマオリの女の子が映った。売り出し中のマオリの歌手かなと思っていたら、高音が出ない。変だなと思っていたら、素人にカラオケをさせて評価している番組であることがわかった。なにせ番組の題名が、マオリオケ(Maorioke)である。評価者のコメントのあとは、プロモビデオまで作って放送している。そのプロモの背景にしているのが、ファカターニとか、ロトルアという地元。昨日の日曜日は久々に晴れたので、少しだけハミルトンガーデンに行ったのだが、そのハミルトンガーデンを背景にしてラブソングなどを歌わせている。おふざけ番組ではないのだけれど、結構おかしい。
 それにしてもマオリは唄がうまい人が多い。持ち歌はイギリス語の唄が多いようで、スティービー=ワンダーの唄などをやっている。
 チャンネル10といえば、なるべく観たいと思っている番組が、コーレロマイ(Korero Mai)である。マオリ語を学びたいなら、これは、お薦めの番組だ。文法、語彙、歌など、学べる項目がポンポン出てくる。しかも、テンポがいい。キリキリロア(ハミルトン)やワイカトなどの地名の語源も説明してくれる。
 私はすでに学習済みだけれど、キリキリロアのキリキリは「砂利」で、ロアは「長い」という意味だから、「砂利が長く続くところ」という意味だし、ワイカトのワイはもちろん「水」の意味だけれど、カトは、「流れる」だと、番組中に説明していた。
コーレロマイでは、先週はラブソングを教材として取り上げていたが、これもなかなかいい唄だった。ハエレマイ(Haere Mai)が何回か出てくるけれど、これは「私のところへ帰って来て」という意味で、私でもわかるフレーズなので嬉しい。
 マオリの歌は素朴で、メロディもハーモニーも聞いていて気持ちがよく、私の好みに合う音楽だ。

*1:マオリテレビジョンは、2004年3月28日に開始された。