当時アパルトヘイト状況下にあった南アフリカの音楽家たちとの交流を通じて作り上げたという点で1986年に話題になり、物議をかもし出したPaul SimonのGracelandを初めて買って聞いてみた。
Graceland、Diamonds On the Soles Of Her Shoes、You Can Call Me Alが気に入った。
中でもDiamonds On the Soles Of Her ShoesのPercussionにYoussou N’Dourの名前があったのにはとても驚いた。この曲のブラスとパーカッションのタマがいい。まさにアフリカの音だ。
GracelandはThe New Rolling Stone ALBUM GUIDEでも五つ星がつけられ、Robert ChristgauのガイドでもAがつけられ高く評価されている。
確かにこれを80年当時に聞いていればアフリカ音楽との融合ということで評価は高かっただろうが、私としては、その後のユッスーンドールやサリフケイタを聞いてしまっているし、グレイスランド的なアフリカ音楽との融合という取り組みでいえば、ピーターゲイブリエルやトーキングヘッズの作品も聞いているので、歴史的な評価として不当に厳しく見ざるをえないのかもしれない。リズムと歌詞との合わせが今ひとつだと感じるのは、そのせいだろうか。
それでもGraceland、Diamonds On the Soles Of Her Shoesはいい。
