大相撲、北の湖理事長ようやく記者会見で「行き過ぎだと思う」と発言

 教科書検定問題でトップの鈍感さを書いたが、大相撲の方も、トップが鈍感ではないのか。
 ようやく、北の湖理事長が、「行き過ぎだと思う」「師匠に一番の責任」と記者会見で発言したと朝日新聞が報じている。当たり前である。6月に起こった死亡事故である。あまりにも遅すぎる。自主的判断が持てないのかと言いたくなる。
 事実はまだ確定ではないが、そもそもこれは「けいこ中に急死した問題」なのか。亡くなった17歳の力士が亡くなった直後に相撲協会時津風親方から事情を聞いた際に、「病死」という説明だったというが、これを通過させていたのが、ようやく父親の申し出から動き始めたというのが実情だろう。
 事実に蓋をすることはできないはずなのに、闇に葬る体制ができていると言わざるをえない。人一人が死亡するという重たい事実があるのに、一生懸命に外圧をかけないと、事実が明るみにならないという社会に日本はなっている*1
 

*1:教科書検定、大相撲の問題だけで、日本社会全体を論じることには論理的飛躍がある。けれど、これらはいずれも文部科学省の管轄の出来事である。政治のトップもそうだが、国民の目線からみた、教育のトップの鈍感さを言っているのだが、重要な教育の分野でこのレベルである。あとは推して知るべしである。