北杜夫氏が亡くなった

amamu2011-10-26

 作家・北杜夫氏が24日に亡くなった。
 中学時代の俺の友人たちは、北杜夫遠藤周作星新一を読んでいた。とりわけ北杜夫氏のどくとるマンボウシリーズはよく読まれていた。俺も友人たちの影響を受けて読み始めた。「どくとるマンボウ航海記」はたしか中学時代に読んだと思う。躁鬱病であると自称する北杜夫氏のユーモアは面白く救いでもあった。高校時代の俺の友人たちも北杜夫を読んでいたから、俺も「どくとるマンボウ青春記 (1968年)」」はもちろんのこと、「楡家の人々」や「白きたおやかな峰」「牧神の午後」など純文学傾向の作品も読んだ。「夜と霧の隅で」なども確か読んだはずだ。
 「どくとるマンボウ昆虫記」も書いた北杜夫氏のことを思うと、この時代の作家たちは、昆虫や山登りなどが共通項のように思える。
 その後、安部公房の「箱男」なども読んだが、小難しい小説を読んでも理解力の悪い俺のこと、どうもぴんとこなかった。まだ、高校時代に読んだGeorge Orwellの"Animal Farm"やJ.D. Salingerの"The Catcher in the Rye"の方がわかる気がした。また、高校時代に聴いていたNeil Youngの"After the Gold Rush"や"[asin:B001VZY4MI:title]"のアルバムの方がもっと分かる気がした。
 大学時代、いろいろと忙しくなってからは、小説を読む時間の確保が難しくなってしまった。時間に余裕があった頃が懐かしい。