映画"Moneyball"を観た

Moneyball

 映画"Moneyball"を観た。
 映画"Moneyball"は、Oakland AthleticsのGM(general manager)である Billy Beaneの実話をもとにしている映画。私は大リーグのことはほとんど知らないので、よくわからないのだが、そんな私でもこの映画は楽しめた。
 Billy BeaneをBrad Pittが、Peter BrandをJonah Hillが演じている。

ビリー・ビーン役のブラッド・ピットが、高校卒業後MLBのルーキーとしての挫折。金のない野球チームのGMとしての葛藤。元妻の養育下にある娘との愛情などを表現していて、父親として大変共感できた。
 スカウトらとの会議で、問題は何かと、問題の所在を問うGMとしてのセリフが印象に残る。


What's the problem?

 それにしても、decision-making(「意思決定」)におけるGMの権限は明確だ。


 映画の内容とは関係ないが、今回、IMDb(The Internet Movie Database)をながめて思うことは、サブカルチャーに対するインターネットの強さである。
 昔よく購読した分厚い映画のレファランスブックのことを思い出した。
 
 映画「マネーボール」は、比較的子どもに見せられるものという印象をもったのだが、IMDbでは、今回観た"Moneyball"について、"Rated PG-13*1 for some strong language"とある。また暴力では、ビリー・ビーン役のブラッド・ピットが、その短気な性格と心的葛藤から、家具を倒したり、モノを投げて窓ガラスを割ってしまう場面があるのだが、IMDbには、「誰も怪我させないが」と断りのうえ、「暴力」の欄にきちんと書かれていた。このあたりは、USAらしい。

Parents Guide for Moneyball
http://www.imdb.com/title/tt1210166/parentalguide#certification

 また、「どじ」(goofs)として、歴史的考証として、年代的にありえないものの指摘がされていたりする。

Goofs
Anachronisms: Two McFarlane action figures, one of Dennis Eckersley and one of Rollie Fingers, are visible on Art Howe's desk. These figures were not produced until 2008 and 2009, respectively.


 サブカルチャーのこうしたこまごまとしたことは、インターネットで知ることができる時代になっている。

 映画でRed Soxから歴史的に高額なスカウトが、Billy Beaneに申し出されるが、Billy Beaneは断ってしまう。
 Red Soxのオファーを断ってしまうBilly Beaneには驚かされるが、スタンフォード大に行かずMLBで発揮できなかった人生体験がそうさせたのであろう。
 また、一人の観客としては、人生の闘い方として、そういう生き方があってほしいと思う。

*1:PG-13とは、13歳以下の子どもには保護者の強い同意が必要という意味。