「我々はテロリストですか。主権者のはずです」(海渡弁護士)

 「特定秘密保護法案阻止」の反対デモについて、石破氏の「単なる絶叫戦術はテロ行為とその本質においてあまり変わらないように思われます」という発言が問題になっている。
 以下、毎日新聞 12月1日(日)23時46分配信から。

 

私たちもテロリストですか−−。石破茂自民党幹事長が特定秘密保護法案反対デモについてブログで言及した「単なる絶叫戦術はテロとあまり変わらない」との発言への批判は1日、全国に広がった。参院での法案審議中に飛び出した与党実力者の発言に、各地であった反対集会やデモでは批判の声が相次いだ。

 日本弁護士連合会(日弁連)が東京・新宿駅西口前で開いた反対集会。日弁連秘密保全法制対策本部副本部長の海渡(かいど)雄一弁護士は「我々はテロリストですか。主権者のはずです」と声を上げ、「石破幹事長にとっては、法案反対を叫ぶ人も原発反対を叫ぶ人も、みんなテロリストに見えているということがよく分かった。我々市民の活動が取り締まられる。そういうことがこの法案で準備されている」と訴えた。

 たしかに、海渡弁護士の言うように、デモで発言している人たちは、「その本質において」「主権者」に他ならない。「絶叫」しているからといって、「テロリスト」であるなんて、「その本質において」言えるはずもない。
 これからすると、本質論がわからない人が政治をやっているということになる。それも政権与党の幹事長、政権与党の中枢を担っているということになる。
 そもそも強硬採決をおこなう政治家たちの、みずからの「振り返り」はどうなっているのだろうか。私には全く理解できない。